スウェーデンハウスは本当に寒いの？口コミ・評判を徹底調査
スウェーデンハウスは、北欧スウェーデンの住宅思想を受け継ぐハウスメーカーとして、高気密・高断熱住宅を特徴としています。木の温もりを感じられるデザインや、優れた住宅性能が魅力ですが、インターネット上では「スウェーデンハウスは寒い」という噂を耳にすることがあります。高気密・高断熱を謳っているのに、なぜ「寒い」という評判があるのでしょうか？実際のところはどうなのか、インターネット上の口コミや評判を徹底的に調査し、その真偽を検証していきます。
肯定的な口コミ：暖かい、快適という意見
まず、スウェーデンハウスに関して、「暖かい」「快適」という肯定的な口コミから見ていきましょう。
「以前住んでいた家とは比べ物にならないくらい暖かいです。冬でも暖房をあまり使わずに過ごせるので、光熱費が大幅に削減できました。」
「床暖房を入れましたが、家中どこにいても暖かく、とても快適です。特に、朝起きた時の寒さが全くなく、感動しました。」
「窓が大きくて開放的なのに、冬でも寒さを感じません。トリプルガラスの窓は、本当にすごいですね。」
「24時間換気システムのおかげで、常に空気がきれいで、快適です。冬でも窓を開けて換気する必要がないので、暖かい空気を逃がさずに済みます。」
これらの口コミから、スウェーデンハウスは、基本的には暖かく、快適な住環境を提供していることが分かります。特に、床暖房や、高性能な窓、24時間換気システムなどが、暖かさに貢献しているようです。
ただし、これらの口コミは、あくまで個人の感想であり、すべてのスウェーデンハウスに当てはまるわけではありません。住宅の性能は、断熱材や窓の種類、工法、間取り、日当たりなど、さまざまな要素によって左右されます。また、住んでいる地域や、個人の体感温度によっても、感じ方は異なります。
否定的な口コミ：寒い、暖房が効きにくいという意見
一方で、「寒い」「暖房が効きにくい」という否定的な口コミも存在します。
「冬は、とにかく寒いです。特に、朝晩は、暖房をつけていても、なかなか部屋が暖まりません。」
「吹き抜けのリビングにしたのですが、暖房をつけても、暖かい空気が上に逃げてしまい、足元が冷えます。」
「24時間換気システムを稼働させていると、冷たい空気が入ってきて、寒い。」
「営業担当者からは、『暖かい家です』と説明されたのに、実際は寒くてがっかりしました。」
これらの口コミから、スウェーデンハウスの中には、寒さを感じるケースもあることが分かります。特に、吹き抜けのある間取りや、24時間換気システムが、寒さの原因となっている場合があるようです。また、営業担当者の説明と、実際の住み心地にギャップを感じている人もいるようです。
これらの否定的な口コミは、断熱性能や気密性能が低いことが原因である可能性も考えられますが、それ以外の要因も考えられます。例えば、暖房器具の能力不足、間取りの問題、換気システムの設定ミス、あるいは、単に寒冷地に住んでいる、という可能性もあります。
口コミ・評判から見えてくること：注意点と対策
肯定的な口コミと否定的な口コミを比較・分析すると、スウェーデンハウスの寒さに関して、いくつかの注意点と対策が見えてきます。
まず、注意点としては、
- すべての住宅が暖かいわけではない
- 間取りによっては寒さを感じやすい（特に吹き抜け）
- 24時間換気システムが寒さの原因になることもある
- 営業担当者の説明を鵜呑みにしてはいけない
という点が挙げられます。
これらの注意点を踏まえ、寒さ対策としては、
- 断熱性能・気密性能の高い仕様を選ぶ（断熱材、窓、玄関ドアなど）
- 間取りを工夫する（吹き抜けは慎重に検討する、リビング階段には扉をつけるなど）
- 床暖房などの暖房設備を導入する
- 24時間換気システムを適切に設定・運用する
- 場合によっては、加湿器を併用する
といったことが考えられます。
スウェーデンハウスで暖かい家を建てるためには、これらの注意点と対策をしっかりと理解し、担当者とよく相談しながら、プランを検討することが重要です。次の章では、スウェーデンハウスの断熱性能・気密性能について、より詳しく解説していきます。
スウェーデンハウスの断熱性能・気密性能を解説
スウェーデンハウスは、高気密・高断熱住宅を特徴としていますが、具体的にどのような性能を持っているのでしょうか。ここでは、スウェーデンハウスの断熱性能・気密性能について、公式情報や技術的な側面から詳しく解説します。断熱材、窓、工法など、住宅の性能を左右する重要な要素を一つずつ見ていきましょう。
断熱材：高性能グラスウール16K
スウェーデンハウスでは、壁、天井、床の断熱材として、主に「高性能グラスウール16K」を採用しています。グラスウールは、ガラス繊維を綿状にしたもので、断熱性、吸音性、防火性に優れています。
スウェーデンハウスが採用している「高性能グラスウール16K」は、一般的なグラスウールよりも繊維径が細く、密度が高いため、より高い断熱性能を発揮します。
「16K」とは、グラスウールの密度のことで、1立方メートルあたり16kgのグラスウールが充填されていることを意味します。数値が大きいほど密度が高く、断熱性能も高くなります。
高性能グラスウールは、断熱性能が高いだけでなく、吸湿性も低いため、壁内結露のリスクを軽減する効果もあります。また、不燃材料であるため、火災にも強いというメリットがあります。
ただし、グラスウールは、施工方法によっては、性能が十分に発揮されないことがあります。隙間なく、しっかりと充填することが重要です。
窓：木製サッシ3層ガラス窓
スウェーデンハウスの代名詞とも言えるのが、「木製サッシ3層ガラス窓」です。これは、スウェーデンハウスが独自に開発したもので、高い断熱性能と気密性能、そして美しいデザイン性を兼ね備えています。
一般的な住宅では、アルミサッシや樹脂サッシが使われることが多いですが、スウェーデンハウスでは、あえて木製サッシを採用しています。木は、アルミや樹脂に比べて熱伝導率が低く、断熱性に優れているためです。
また、ガラスは、一般的な複層ガラス（2枚ガラス）ではなく、3層ガラスを採用しています。3枚のガラスの間に、空気層を2層設けることで、断熱性能を大幅に向上させています。さらに、Low-Eガラス（特殊金属膜をコーティングしたガラス）を採用することで、日射熱の侵入を防ぎ、夏は涼しく、冬は暖かい室内環境を実現しています。
木製サッシ3層ガラス窓は、高い断熱性能を持つだけでなく、結露の発生を抑え、カビやダニの繁殖を防ぐ効果もあります。また、木の温もりを感じられるデザインは、スウェーデンハウスの住宅に、独特の雰囲気を与えています。
ただし、木製サッシは、定期的なメンテナンスが必要であること、アルミサッシや樹脂サッシに比べて価格が高い、というデメリットもあります。
工法：モノボックス構造
スウェーデンハウスは、「モノボックス構造」と呼ばれる独自の工法を採用しています。これは、壁、床、天井を、強固なパネルで一体化させた構造で、高い気密性・断熱性を実現しています。
従来の木造軸組工法では、柱や梁の間に断熱材を充填するため、どうしても隙間ができやすく、気密性・断熱性が低下してしまうことがありました。しかし、モノボックス構造では、パネル全体で建物を支えるため、隙間ができにくく、高い気密性・断熱性を確保することができます。
また、モノボックス構造は、地震や台風などの外力にも強く、高い耐震性・耐久性を実現しています。
ただし、モノボックス構造は、間取りの自由度が低い、リフォームがしにくい、といったデメリットもあります。
UA値・C値：断熱性能・気密性能の指標
住宅の断熱性能・気密性能を表す指標として、UA値（外皮平均熱貫流率）とC値（相当隙間面積）があります。
- UA値：外壁、屋根、窓など、建物の外皮全体から逃げる熱量を、外皮面積で割った値です。UA値が小さいほど、断熱性能が高いことを意味します。
- C値：建物全体の隙間面積を、延べ床面積で割った値です。C値が小さいほど、気密性能が高いことを意味します。
スウェーデンハウスのUA値とC値は、商品やプラン、地域によって異なりますが、一般的に、UA値は0.4～0.6W/㎡・K程度、C値は1.0㎠/㎡以下を目指しています。
これは、日本の省エネ基準を大きく上回る数値であり、他の大手ハウスメーカーと比較しても、高いレベルの断熱性能・気密性能と言えるでしょう。
ただし、UA値やC値は、あくまで目安であり、実際の住み心地とは必ずしも一致しません。日当たりや風通し、換気システムなども、室内の温熱環境に影響を与えるため、総合的に判断することが重要です。
スウェーデンハウスの24時間換気システムと寒さの関係
高気密・高断熱住宅であるスウェーデンハウスでは、24時間換気システムが標準装備されています。これは、室内の空気を常に清潔に保ち、快適な住環境を維持するために欠かせない設備です。しかし、一方で、「24時間換気システムが原因で、冬は寒い」という声も聞かれます。ここでは、スウェーデンハウスが採用している24時間換気システムの種類と、その特徴、寒さとの関係について詳しく解説していきます。
24時間換気システムの種類：熱交換型換気システム
スウェーデンハウスでは、主に「熱交換型換気システム（第1種換気システム）」を採用しています。熱交換型換気システムとは、室内の汚れた空気を排出する際に、その空気から熱を回収し、新鮮な外気を暖めてから室内に取り込むシステムです。
一般的な換気システム（第3種換気システム）では、外気をそのまま室内に取り込むため、冬場は冷たい空気が入ってきて、室温が低下してしまうことがあります。しかし、熱交換型換気システムであれば、排気する空気の熱を再利用するため、換気による熱損失を最小限に抑えることができます。
スウェーデンハウスが採用している熱交換型換気システムは、熱交換率が高いものが多く、中には90%以上の熱を回収できるものもあります。これにより、冬でも暖房効率を損なうことなく、常に新鮮な空気を取り込むことができます。
ただし、熱交換型換気システムは、導入費用が高く、定期的なフィルター交換などのメンテナンスが必要になる、というデメリットもあります。
換気システムによる寒さ対策：適切な運用方法
24時間換気システムは、適切に運用することで、寒さを軽減し、快適な室内環境を保つことができます。以下に、具体的な運用方法と注意点を紹介します。
- フィルターの定期的な清掃・交換：フィルターが汚れていると、換気効率が低下し、寒さの原因になることがあります。取扱説明書に従って、定期的にフィルターの清掃や交換を行いましょう。
- 給気口・排気口の位置を確認する：給気口や排気口が家具などで塞がれていると、空気の流れが悪くなり、換気効率が低下します。給気口や排気口の周りには、物を置かないようにしましょう。
- 風量を適切に設定する：換気システムの風量は、季節や室内の状況に合わせて、適切に設定する必要があります。冬場は、風量を弱めに設定することで、冷たい外気の流入を抑えることができます。
- 長時間換気を避ける（必要な場合のみ）：窓を開けて換気をする場合は、短時間で済ませるようにしましょう。長時間窓を開けっ放しにすると、室内の暖かい空気が逃げてしまい、暖房効率が低下します。
- 加湿器を併用する：冬場は空気が乾燥しやすいため、加湿器を併用することで、体感温度を上げることができます。
換気システムで寒いと感じる場合の対処法
24時間換気システムを適切に運用していても、寒いと感じる場合は、以下の対処法を試してみてください。
- 暖房器具の設定温度を上げる：エアコンや床暖房などの暖房器具の設定温度を、少し上げてみましょう。ただし、上げすぎると、光熱費が高くなるだけでなく、乾燥の原因にもなるので、注意が必要です。
- 着るもので調節する：厚手の服を着たり、ブランケットを使ったりするなど、着るもので体温調節をしましょう。特に、足元や首元を温めると、体感温度が上がります。
- サーキュレーターを活用する：サーキュレーターを使って、室内の空気を循環させると、温度ムラを解消することができます。暖かい空気は上に溜まりやすいので、サーキュレーターを上向きに運転して、空気を撹拌しましょう。
- 住宅メーカーに相談する：それでも寒い場合は、住宅メーカーに相談してみましょう。換気システムの設定や、断熱性能に問題がある可能性があります。専門家に見てもらうことで、適切な解決策が見つかるかもしれません。
24時間換気システムは、健康的な住環境を維持するために、非常に重要な設備です。しかし、使い方を間違えると、寒さの原因になってしまうこともあります。適切な運用方法を理解し、快適な住まいを実現しましょう。
スウェーデンハウスの吹き抜けと寒さの関係
スウェーデンハウスの住宅では、開放感あふれる吹き抜けのある間取りが人気を集めています。高い天井と大きな窓から光が差し込む空間は、非常に魅力的です。しかし、吹き抜けは、その構造上、寒さとの関係を無視できません。ここでは、スウェーデンハウスにおける吹き抜けのメリット・デメリット、そして、寒さ対策について詳しく解説していきます。
吹き抜けのメリット・デメリット：開放感と寒さ
吹き抜けの最大のメリットは、何と言ってもその開放感です。天井が高くなることで、空間が広く感じられ、圧迫感が軽減されます。また、上部に窓を設けることで、自然光をたっぷりと取り込むことができ、明るく、気持ちの良い空間を作ることができます。デザイン性の高さも魅力で、おしゃれな空間を演出したい人に人気です。
しかし、吹き抜けには、デメリットもあります。その一つが、寒さです。暖かい空気は上に昇る性質があるため、吹き抜けがあると、暖房をつけても、暖かい空気が上部に溜まってしまい、足元が寒く感じられることがあります。特に、冬場は、この問題が顕著になります。
また、吹き抜けは、音や匂いが伝わりやすいというデメリットもあります。1階で料理をしている匂いが、2階の寝室まで上がってきたり、テレビの音が、家中に響き渡ったりすることがあります。
さらに、吹き抜けは、掃除が大変、というデメリットもあります。高い場所にある窓や照明器具の掃除は、自分で行うのが難しく、専門業者に依頼する必要がある場合もあります。
吹き抜けの寒さ対策：間取り、設備、工夫
スウェーデンハウスで吹き抜けを採用する場合、寒さ対策は必須です。ここでは、具体的な対策を、間取り、設備、工夫の3つの側面から紹介します。
1. 間取りの工夫
- リビング階段を避ける：リビング階段は、おしゃれで人気がありますが、暖かい空気が2階に逃げやすいため、寒さ対策としては、あまりおすすめできません。どうしてもリビング階段にしたい場合は、階段の入り口に扉やロールスクリーンなどを設置して、暖かい空気が逃げないように工夫しましょう。
- 吹き抜けの位置を工夫する：吹き抜けの位置を、家の中心部や、日当たりの良い場所にすることで、寒さを軽減することができます。また、吹き抜けの大きさを控えめにすることも、有効な対策です。
- 床面積を確保する: 吹き抜けによって、2階の床面積は減ってしまいます。しかし、居住スペースと吹き抜けのバランスがとれていると、暖房効率の悪化を防ぎ、寒さ対策に繋がります。
2. 暖房設備の工夫
- 床暖房を導入する：床暖房は、足元から部屋全体を暖めることができるため、吹き抜けのある空間でも、快適に過ごすことができます。スウェーデンハウスでは、床暖房を導入する人が多いようです。
- 高効率のエアコンを選ぶ：エアコンを選ぶ際は、暖房能力の高いものを選びましょう。また、省エネ性能の高いものを選ぶことで、光熱費を抑えることができます。
- シーリングファンを設置する：シーリングファンは、天井付近に溜まった暖かい空気を、下に循環させる効果があります。冬場は、シーリングファンを下向きに回転させることで、暖房効率を高めることができます。
3. その他の工夫
- 断熱性能の高い窓を選ぶ：スウェーデンハウスでは、標準仕様で高性能な木製サッシ3層ガラス窓が採用されていますが、さらに断熱性能の高い窓を選ぶことも可能です。
- カーテンやブラインドを活用する：窓に厚手のカーテンや、断熱効果のあるブラインドを取り付けることで、窓からの熱の出入りを防ぐことができます。
- 加湿器を併用する：空気が乾燥していると、体感温度が低く感じられます。加湿器を併用することで、体感温度を上げ、暖房効率を高めることができます。
これらの対策を参考に、スウェーデンハウスで吹き抜けのある、暖かく快適な住まいを実現してください。
まとめ：スウェーデンハウスで暖かい家を建てるために
スウェーデンハウスは、高気密・高断熱を特徴とするハウスメーカーであり、基本的には暖かい家を提供しています。しかし、「スウェーデンハウスは寒い」という噂があるように、間取りや設備、住んでいる地域などによっては、寒さを感じるケースもあるようです。
インターネット上の口コミや評判を調査した結果、「暖かい」「快適」という肯定的な意見がある一方で、「寒い」「暖房が効きにくい」という否定的な意見も見られました。特に、吹き抜けのある間取りや、24時間換気システムが、寒さの原因となっている場合があるようです。
しかし、スウェーデンハウスの断熱性能・気密性能は、決して低いわけではありません。標準仕様で、高性能グラスウール16K、木製サッシ3層ガラス窓、モノボックス構造などを採用しており、UA値やC値も、日本の省エネ基準を大きく上回るレベルです。
スウェーデンハウスでさらに暖かい家を建てるためには、以下のポイントを押さえることが重要です。
- 断熱性能・気密性能の高い仕様を選ぶ（断熱材、窓、玄関ドアなど）
- 間取りを工夫する（吹き抜けは慎重に検討する、リビング階段には扉をつけるなど）
- 床暖房などの暖房設備を導入する
- 24時間換気システムを適切に設定・運用する
- 必要に応じて、加湿器を併用する
- 太陽光発電システムを導入する
これらの対策を講じることで、スウェーデンハウスでも十分に暖かい家を建てることができます。
スウェーデンハウスがおすすめなのは、
- 北欧デザインの住宅を建てたい人
- 木の温もりを感じられる家に住みたい人
- 高い断熱性能・気密性能を求めている人
- 開放的な空間（吹き抜けなど）を取り入れたい人（ただし、寒さ対策は必須）
です。
逆に、スウェーデンハウスがおすすめできないのは、
- 初期費用を極力抑えたい人
- 間取りの自由度を重視する人
- 寒冷地に住んでいて、とにかく暖かい家を求めている人（特別な対策をしない場合）
です。
最終的に、どのハウスメーカーを選ぶかは、あなたの価値観や、ライフスタイル、予算などによって異なります。スウェーデンハウスのメリット・デメリットをしっかりと理解した上で、後悔のない家づくりをしてください。この記事が、その一助となれば幸いです。