【2025】三国花火大会の穴場スポット情報を解説

【2025年】三国花火大会の基本情報｜日本海を彩る水中花火と2尺玉の競演

福井県坂井市三国町で毎年8月11日に開催される「三国花火大会（みくにはなびたいかい）」は、北陸地方を代表する夏のビッグイベントです。日本海に面した三国サンセットビーチを舞台に、名物の水中花火や迫力満点の2尺玉など、約10,000発以上（年により変動あり）の花火が夏の夜空と海面を鮮やかに染め上げます。その美しさとスケールの大きさから、県内外から多くの観客が訪れます。

まずは、穴場スポットを探す前に、この歴史ある花火大会の基本情報と、他ではなかなか見られない特徴的な見どころから確認していきましょう。

開催日時（8月11日）・場所・打ち上げ数

三国花火大会は、お盆時期の毎年8月11日に開催されるのが伝統です。2025年の開催概要（予定）は以下の通りです。お出かけ前には、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

「水中花火」は必見！大会の歴史と見どころ

三国花火大会は、その長い歴史の中で数々の名物花火を生み出してきました。特に注目すべきは見どころは以下の通りです。

• 水中花火（水中スターマイン）：三国花火最大の目玉！海上に投げ込まれた花火玉が、水面で半球状に美しく開花します。海面に映る光と合わせて、幻想的で迫力満点の光景が広がります。他ではなかなか見られない、三国ならではのスペクタクルです。
• 2尺玉の打ち上げ：夜空に直径約480メートルもの巨大な花を咲かせる2尺玉も、三国花火の大きな魅力。その音と大きさは、観客を圧倒します。
• 海上スターマイン：海から打ち上げられるため、陸上では不可能なワイドなスターマインが展開され、視界いっぱいに光のシャワーが降り注ぎます。
• 日本海の夕日とロケーション：花火が始まる前の三国サンセットビーチは、その名の通り美しい夕日スポット。夕焼けから花火へと移り変わる空の色も見どころの一つです。
• フィナーレの連続打ち上げ：大会の最後を飾る、息つく間もないほどの連続打ち上げは、感動的なフィナーレを演出します。

会場（三国サンセットビーチ）周辺の混雑・交通規制について

北陸有数の人気花火大会のため、当日は例年20万人を超える観客が三国サンセットビーチとその周辺に集結し、大変な混雑に見舞われます。

メイン会場となる三国サンセットビーチは、昼過ぎから良い場所は埋まり始め、夕方には多くの人で身動きが取りづらくなることもあります。また、会場周辺の道路は大規模な交通規制が敷かれ、車の乗り入れが困難になります。臨時駐車場も設けられますが、数に限りがあり、会場から遠い場合や、駐車場からのシャトルバスも混雑が予想されます。

最寄りのえちぜん鉄道「三国港駅」も、花火終了後は帰宅する人々で大混雑します。このため、美しい三国花火を少しでも快適に、そして安全に楽しむためには、事前の情報収集と計画的な行動、そしてこの記事でご紹介する穴場スポットの検討が非常に重要になります。

【目的別】三国花火大会のおすすめ穴場スポット7選

三国花火大会のメイン会場である三国サンセットビーチは、日本海に沈む夕日と共に多くの人で賑わい、花火開始時には大変な混雑となります。ここでは、少しでも快適に、あるいは異なる角度からこの壮大な花火を楽しみたい方のために、目的別のおすすめ穴場スポットを7ヶ所ご紹介します。

※「穴場」といっても、人気の花火大会のため、ある程度の混雑は避けられません。早めの行動とマナーの遵守を心がけましょう。

【定番】三国サンセットビーチ周辺の無料観覧エリア

やはり花火は間近で！音と光の迫力を全身で感じたい方におすすめのエリアです。

1. 三国サンセットビーチ（有料席エリア外）

有料観覧席が設けられる中心部から少し離れた、ビーチの南北に広がる無料エリアです。打ち上げ場所に最も近く、水中花火や2尺玉の迫力をダイレクトに体感できます。ただし、無料エリアの中では最も人気が高く、日中の早い時間から場所取りが必須です。

• メリット： 花火が目の前で見え、音と光の迫力が桁違い。ビーチの雰囲気も満喫できる。
• デメリット： 想像を絶する大混雑。場所取りは超過酷で、身動きも困難になる可能性。

2. 九頭竜川（くずりゅうがわ）ボートパーク周辺

打ち上げ場所の一つである九頭竜川ボートパークの対岸や、少し離れた河口付近のエリアです。こちらも花火を間近で見ることができ、特に川面に映る花火が美しいと評判です。

• メリット： 迫力ある花火を間近で楽しめる、川と海の景観が良い。
• デメリット： こちらも大変混雑する人気スポット。駐車場はほぼ期待できない。

【絶景・景勝地から】少し離れた場所からの観覧スポット

三国ならではの景勝地から、いつもとは違う花火鑑賞をしたい方におすすめです。

3. 東尋坊（とうじんぼう）※遠景・注意点あり

国の名勝・天然記念物である東尋坊。ここからは三国サンセットビーチ方面に打ち上がる花火を遠望できます。断崖絶壁と花火という、他では見られないダイナミックな構図が魅力ですが、花火はかなり小さくなります。
※注意：夜間の東尋坊は照明が少なく危険です。絶対に崖の先端には近づかず、安全な遊歩道や展望スペースから、自己責任で観覧してください。駐車場も限られています。

• メリット： 雄大な自然景観と共に花火を楽しめる、独特の雰囲気。
• デメリット： 花火が非常に遠い、音はほぼ聞こえない。夜間は特に安全に注意が必要。

4. 越前松島水族館周辺の高台

三国サンセットビーチの南側に位置する越前松島。水族館そのものではなく、その周辺にある小高い丘や、海岸線を見下ろせる場所からは、少し角度は変わりますが花火を見ることができます。

• メリット： メイン会場の喧騒から離れて観覧できる可能性。
• デメリット： 花火はやや遠く、斜めからの観覧になる。良い場所は限られる。

【地元民も利用？】比較的ゆったり観覧できる可能性のあるスポット

「少し花火が遠くなっても、人混みを避けてのんびり見たい」という方におすすめです。

5. 三国町内の高台や海岸線沿いの公園

三国町内には、他にも地元の人々が利用するような小規模な公園や、視界が開けた高台などがあります。これらの場所からは、花火全体を見渡せることは難しいかもしれませんが、部分的に楽しむことは可能です。

• メリット： うまく見つければ人が少ない可能性がある。
• デメリット： 場所の特定が困難、視界が限られる、マナー遵守が必須。

6. テクノポート福井周辺

福井港の一部であるテクノポート福井の臨海エリアです。打ち上げ場所からは距離がありますが、広い工業団地内の開けた場所などからは、遠くに花火を見ることができます。駐車スペースを見つけやすい可能性があります。

• メリット： 人が少なく、比較的ゆったりと見られる可能性。
• デメリット： 花火がかなり遠い。工業地帯なので雰囲気を重視する方には不向き。

【番外編】宿泊施設からの鑑賞

特別な思い出を作りたい方、快適さを求める方におすすめです。

7. 三国温泉の旅館・ホテル（海側客室・要予約）

三国温泉には、日本海に面した旅館やホテルが多数あります。これらの施設の海側の客室や、専用の観覧プランを利用すれば、部屋からゆっくりと花火を鑑賞できます。予約は数ヶ月前から満室になることがほとんどで、料金も特別価格となります。

• メリット： 最高のプライベート空間、混雑・天候の心配なし。温泉も楽しめる。
• デメリット： 非常に高価、予約が極めて困難。

会場へのアクセス方法と駐車場情報｜えちぜん鉄道・JRの活用

三国花火大会の会場となる三国サンセットビーチ周辺は、当日は多くの観客で賑わい、大規模な交通規制が敷かれます。快適な花火観覧のためには、事前のアクセス計画が非常に重要です。ここでは、主な交通手段と駐車場について詳しく解説します。

【推奨】電車でのアクセス（えちぜん鉄道 三国港駅、JR芦原温泉駅からシャトルバス）

交通渋滞や駐車場の心配を避けるためには、公共交通機関、特に電車の利用が最も推奨されます。

• えちぜん鉄道三国芦原線「三国港駅」利用の場合：
  会場の三国サンセットビーチへは、三国港駅が最寄りとなり、徒歩約5分～10分と非常に便利です。花火大会当日は臨時列車も多数運行されますが、それでも電車内および駅構内は大変混雑します。
• JR北陸本線「芦原温泉駅」からシャトルバス利用の場合：
  JR線を利用する方は、芦原温泉駅で下車し、そこから会場近くまで運行される有料シャトルバスを利用するのが一般的です。運行時間や料金、乗り場の詳細については、開催が近づくと大会公式サイトで発表されますので、必ず確認しましょう。

＜電車利用の注意点＞

• 花火終了後の三国港駅や、芦原温泉駅行きのシャトルバス乗り場は、帰宅する人々で大変な混雑となり、長蛇の列ができます。乗車・乗車券購入までに1時間以上かかることもあります。
• ICカード（ICOCAなど利用可能なもの）には十分な金額をチャージしておくか、往復の乗車券を事前に購入しておくとスムーズです。
• 時間に余裕を持ち、花火終了後すぐに駅やバス乗り場へ向かわず、少し時間をずらすなどの工夫も検討しましょう。

【要覚悟】車でのアクセスと臨時駐車場・シャトルバス情報

自家用車での来場は、大規模な交通規制と深刻な駐車場不足、そして大渋滞のため、相当な覚悟と時間的余裕がない限りおすすめできません。

当日は、会場から離れたエリアに複数の「臨時駐車場」（無料・有料の場合あり）が設けられます。これらの駐車場の場所や料金、会場までのシャトルバスの有無や運行情報は、開催前に三国花火大会の公式サイト（坂井市や三国観光協会のウェブサイトなど）で詳細なマップと共に発表されます。

注意点：

• 必ず公式駐車場マップを確認・印刷：毎年利用できる駐車場や条件は変動します。必ず最新情報を確認し、目標の駐車場を決めてから向かいましょう。
• 早朝からの到着が理想：会場に近い駐車場や無料の駐車場、シャトルバス発着点に近い駐車場は、午前中の早い段階で満車になることも珍しくありません。
• 出庫時の大渋滞：花火終了後は、一斉に出庫する車で周辺道路が麻痺状態になります。駐車場から主要道路に出るだけで1～2時間以上かかることも覚悟しておきましょう。

当日の大規模交通規制について（三国町内）

観客の安全確保と円滑な大会運営のため、花火大会当日は三国町内の広範囲で大規模な交通規制が実施されます。

例年、午後（15時～16時頃）から22時～23時頃まで、三国サンセットビーチ周辺の海岸線道路や、三国港駅周辺、町内中心部へ続く主要な道路などが車両通行止めや一方通行などの規制対象となります。この時間帯は、許可車両以外は会場エリアに一切進入できません。

車で来場される方は、必ず事前に大会公式サイトで発表される「交通規制図」を詳細に確認し、現場の警察官や警備員の指示に従ってください。

ビーチ花火を快適に！持ち物リストと当日の注意点

三国花火大会の最大の魅力は、なんといっても日本海に面した三国サンセットビーチという絶好のロケーションです。夕日が沈む美しい海辺で、潮風を感じながら花火を見るのは格別ですが、ビーチならではの準備と注意点があります。これらをしっかり押さえて、快適な観覧を目指しましょう。

【必需品】夏の海辺で役立つ基本の持ち物（暑さ・虫対策）

8月11日の真夏のビーチで、日中から夜まで長時間過ごすことを想定した必須アイテムです。

• 大きめのレジャーシート：砂浜に敷くため、砂がつきにくく、ある程度大きなものがおすすめです。風で飛ばされないよう、四隅を固定するペグや重し（砂を入れた袋など）も用意しましょう。
• 飲み物（多めに！凍らせたものも）：熱中症対策として最重要です。日中のビーチは非常に暑く、日差しも強いため、スポーツドリンクや水などを十分に、できれば凍らせたものも数本用意し、保冷剤代わりにしつつ水分補給しましょう。
• 軽食・おつまみ：会場周辺には屋台も出ますが、混雑が予想されます。手軽に食べられるものを持参すると、待ち時間も安心です。
• ゴミ袋（風で飛ばされない工夫を）：美しいビーチを守るため、ゴミは必ず持ち帰るのが鉄則です。風で飛ばされないように口をしっかり縛れるものや、重りになるものを入れましょう。
• モバイルバッテリー：長い待機時間や写真撮影で、スマートフォンの充電は必須です。
• ウェットティッシュ・タオル（複数枚）：砂で汚れた手や体を拭いたり、汗を拭いたりするのに役立ちます。海に入る場合はバスタオルも。
• 虫よけスプレー・かゆみ止め：夏の海辺は蚊やブヨなどの虫が多いです。特に夕暮れ時から活動が活発になるため、虫対策は念入りに。
• 懐中電灯・ヘッドライト：花火終了後の砂浜は真っ暗です。安全な移動と忘れ物チェックのために必ず持参しましょう。
• 日焼け止め・帽子・サングラス：日中の場所取りは強い日差しとの戦いです。紫外線対策を万全に。
• 薄手の上着・羽織るもの：日が暮れると、海風で意外と肌寒く感じることがあります。汗が冷えて体調を崩さないためにも、一枚羽織るものがあると安心です。
• ビーチサンダルまたは濡れても良い靴：砂浜を歩く基本アイテム。

【便利品】あると快適度がアップするアイテム

必須ではありませんが、ビーチでの花火観覧をより一層快適にするためのアイテムです。

• 小型の折りたたみ椅子：砂浜に直接座るのが苦手な方に。低いローチェアがおすすめです。
• クーラーボックス（小型）：飲み物や食べ物を冷たいまま長時間保てます。
• 砂よけの囲い・小型ビーチパラソルやテント（後方でマナーを守って）：日差し避けや風よけ、プライベート空間の確保に。ただし、周りの人の視界を遮らないよう、また設営が許可されているか確認し、後方で使用しましょう。
• ビニール袋（濡れ物・砂がついた物入れ）：濡れたタオルや水着、砂のついたレジャーシートなどを分けて入れるのに便利です。
• 足洗い用の水（ペットボトルなど）：帰る際に、足や持ち物についた砂を洗い流すための真水があると非常に助かります。

場所取りのマナーとトイレ事情

多くの人が集まるビーチでは、お互いが気持ちよく過ごせるような心配りが大切です。

• 場所取りのマナー：三国サンセットビーチは広大ですが、見やすい場所（特に有料席近くや海の家周辺）は、大会当日の午前中から場所取りが始まります。過度なスペース確保は避け、譲り合いの精神で行動しましょう。風でレジャーシートが飛ばされないよう、しっかりと固定することが重要です。満潮時の海岸線にも注意し、波打ち際すぎる場所は避けましょう。
• トイレ事情：三国サンセットビーチには公衆トイレがあり、当日は仮設トイレも多数増設されます。しかし、それでも大変混雑し、特に女性用トイレは長蛇の列ができます。花火開始直前や終了直後はピークとなるため、早め早めに済ませておく、海の家（有料の場合あり）のトイレを利用するなどの対策が必要です。

三国花火大会に関するよくある質問

最後に、日本海を彩る三国花火大会について、多くの方が疑問に思う点をQ&A形式でまとめました。観覧計画の最終確認にお役立てください。

有料席と無料の穴場、どちらが良い？

どちらにもメリットとデメリットがあり、何を優先するかで最適な選択は異なります。

• 有料席がおすすめな人
  場所取りの心配をせず、確実に良い場所で、特に名物の水中花火や2尺玉を間近で堪能したい方には有料席がおすすめです。三国サンセットビーチ内に設けられる有料席は、視界も音響も最高の環境が提供されることが多いです。専用トイレが利用できる場合があるなど、快適さも大きな魅力です。ただし、チケットは人気が高く、早めの購入（例年6月～7月頃から販売開始）が必要です。
• 無料の穴場スポットがおすすめな人
  費用を抑えたい方、お祭りの自由な雰囲気をビーチで満喫したい方には、無料の穴場スポットが向いています。しかし、人気の無料エリア（特に三国サンセットビーチの有料席周辺）は大変混雑するため、早朝からの場所取りや長時間の待機、そしてトイレの混雑は覚悟する必要があります。

雨天の場合は中止？順延は？

小雨の場合は決行されます。

ただし、大雨、強風、高波などの荒天により、安全な打ち上げが困難と判断された場合は順延となります。例年、順延日は翌日の8月12日(火)に設定されています（2025年の場合）。翌12日も荒天の場合は、その年の大会は中止となるのが一般的です（再順延はありません）。

当日の開催に関する最終決定は、大会公式サイト（坂井市や三国観光協会のウェブサイトなど）や、公式SNS、地元のラジオ放送などで告知されます。天候が不安定な場合は、必ず公式情報を確認してから会場へ向かうようにしてください。（例年、当日の午前中～昼頃に開催可否の判断が出ることが多いです。）

ドローンでの撮影は可能？

いいえ、会場およびその周辺（海上を含む）でのドローン（無人航空機）の飛行は、固く禁止されています。

多くの観客が集まるビーチや海上でのドローン飛行は、落下した場合に大事故につながる大変危険な行為であり、また花火の打ち上げ作業や船舶の航行の妨げにもなります。安全な大会運営のため、ルールは必ず守ってください。これは大会の規制だけでなく、航空法による規制にも該当します。

まとめ：しっかり準備して、越前の夏の夜空と海上のスペクタクルを楽しもう

福井県坂井市三国町が誇る、日本海を舞台にした夏の祭典「三国花火大会」。名物の水中花火や迫力満点の2尺玉が、美しい三国サンセットビーチの夜空と海面を鮮やかに彩る光景は、多くの人にとって忘れられない夏の思い出となるでしょう。

この素晴らしい花火大会を心ゆくまで満喫するためには、やはり「事前のしっかりとした計画と準備」が何よりも大切です。この記事でご紹介した穴場スポットの情報、えちぜん鉄道やJRを活用したアクセス方法、そして夏の海辺での花火観覧を快適にするための持ち物リストなどを参考に、あなたにぴったりの観覧プランを練ってみてください。

周到な準備があれば、当日の混雑の中でも比較的スムーズに、そして心に余裕を持って、越前の美しい夜空と海上が一体となる壮大な光のスペクタクルに集中できるはずです。

2025年の夏、日本海の潮風を感じながら見上げる三国花火が、あなたにとって最高の思い出となることを心から願っています。