土浦全国花火競技大会

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【2025】土浦全国花火競技大会の穴場スポット情報を解説

2025-06-03

【2025年】土浦全国花火競技大会の基本情報|日本三大花火の一つ

秋の澄んだ夜空を舞台に、全国から集結した一流の花火師たちが技を競い合う「土浦全国花火競技大会」。秋田の「大曲の花火」、新潟の「長岡まつり大花火大会」と並び、日本三大花火大会の一つに数えられる、非常に権威のある大会です。

その歴史と格式、そして打ち上げられる花火の質は、全国の花火ファンを魅了してやみません。まずは穴場スポットを探す前に、この日本を代表する花火大会の基本情報と見どころから見ていきましょう。

開催日時・場所・打ち上げ数

土浦の花火は、毎年11月の第一土曜日に開催されるのが伝統です。2025年の開催概要(予定)は以下の通りです。お出かけ前には、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

項目 内容(予定)
大会名称 第94回土浦全国花火競技大会
開催日時 2025年11月1日(土) 18:00~20:30頃
開催場所 茨城県土浦市 桜川河畔(学園大橋付近)
打ち上げ数 約20,000発
公式サイト 土浦全国花火競技大会実行委員会

日本三大花火「土浦」の特長と見どころ

土浦の花火が特別なのは、それが日本最高峰の「競技大会」である点です。花火師たちがプライドをかけ、3つの部門で技術と芸術性を競います。

  • スターマインの部:数百発の花火をリズミカルに連射し、一つの物語を創り上げる花火。構成力と創造性が問われます。
  • 10号玉の部:直径約30cmの尺玉を打ち上げ、その完璧な円形や色の美しさを競います。花火師の基本技術が光る部門です。
  • 創造花火の部:斬新な形や色、打ち上げ方法で、新しい花火の可能性を追求するアーティスティックな部門です。

また、夏の湿度の高い時期とは違い、空気が澄んだ秋に開催されるため、花火本来の鮮やかな色彩が、より一層輝いて見えるのも大きな特長です。

会場周辺の混雑・渋滞状況について

日本三大花火の一つとあって、当日は例年70万人以上の観客が土浦市に集結します。そのため、会場周辺の混雑と渋滞は、想像を絶するレベルとなります。

常磐自動車道や国道6号線などの主要道路は、昼過ぎから夜遅くまで激しい渋滞が発生します。また、最寄りのJR土浦駅や、駅から会場を結ぶシャトルバス乗り場も、大変な混雑に見舞われます。

この日本有数の混雑を乗りこなし、花火芸術を心から堪能するためには、事前の情報収集と計画的な行動が不可欠です。この記事で紹介する穴場スポットやアクセス情報を、ぜひ計画の参考にしてください。

【目的別】土浦花火大会のおすすめ穴場スポット7選

日本三大花火の名にふさわしく、土浦花火大会の会場は毎年大変な熱気に包まれます。有料観覧席のチケットが無くても、この芸術的な花火を楽しめる場所は市内に点在します。ここでは、目的別に7つのおすすめ穴場スポットをご紹介します。

※どのスポットも、近年は情報が広まり訪れる人が増えています。マナーを守り、譲り合いの精神で楽しみましょう。

【定番】河川敷の無料観覧エリア

花火の迫力と音をダイレクトに感じたい方におすすめの、王道無料スポットです。

1. 会場上流・下流の桜川河川敷

有料観覧席が設けられる学園大橋周辺から、桜川に沿って上流または下流に離れたエリアの河川敷です。中心部から離れるほど混雑は緩和されますが、それでも見やすい場所は昼過ぎには場所取りが始まります。花火の迫力と無料の手軽さを両立したい方に最適です。

  • メリット: 無料で迫力ある花火が楽しめる、花火大会らしい臨場感を味わえる
  • デメリット: 大変混雑し、場所取り競争が激しい。トイレが遠い場合がある

2. 打ち上げ会場の対岸エリア

桜川を挟んで、打ち上げ会場の真向かいにあたるエリアです。花火の全体像を正面から捉えることができ、特にスターマインのワイド感を満喫できます。その絶好のロケーションから、写真撮影を狙うカメラマンにも大変人気があります。

  • メリット: 正面からの絶景が楽しめる、写真撮影に最適
  • デメリット: こちらも大混雑する。アクセス方法をしっかり計画する必要がある

【ファミリー向け】利便性の高い穴場スポット

小さなお子様連れなど、トイレや駐車場の利便性を重視したい方におすすめのスポットです。

3. イオンモール土浦

会場から少し離れた場所にある大型ショッピングモールです。屋上駐車場などから花火を見ることができます。トイレや食事の心配がなく、寒い場合は店内で待機できるため、特に家族連れには絶大なメリットがあります。
※注意:あくまで商業施設です。観覧の際は、買い物客として節度ある行動を心がけ、店舗の迷惑にならないよう最大限配慮してください。屋上が解放されない場合もあります。

  • メリット: 駐車場・トイレ・食事に困らない、家族連れに最適
  • デメリット: 花火が遠い、音の迫力はあまり感じられない

4. 霞ヶ浦総合公園

オランダ風車がシンボルの、霞ヶ浦湖畔に広がる大きな公園です。会場からは距離がありますが、広々とした芝生でのびのびと観覧できます。風車と花火を一緒に撮影できるユニークなスポットでもあります。

  • メリット: 混雑が比較的少なく、スペースが広い。駐車場やトイレも完備
  • デメリット: 花火が遠い。低い花火は見えにくい可能性がある

【絶景】少し離れた場所から全体を眺めるスポット

人混みを離れ、静かに、そして美しい景色と共に花火を楽しみたい上級者向けのスポットです。

5. 筑波山系の山々

不動峠や朝日峠など、筑波山系の展望が開けた場所からは、土浦市街の夜景の向こうに花火が上がるという、まるで絵葉書のような光景を見ることができます。花火の音は聞こえませんが、その絶景は格別です。

  • メリット: 最高の夜景と花火のコラボレーション、混雑とは無縁
  • デメリット: 花火が非常に小さい、アクセスに車が必須で道が暗い

6. 霞ヶ浦湖畔

霞ヶ浦総合公園以外の、霞ヶ浦の湖畔沿いのエリアです。場所によっては、湖面に映る花火という幻想的な光景を楽しめる可能性があります。自分だけのスポットを探す楽しみがあります。

  • メリット: 静かに観覧できる、水面に映る花火が美しい場合がある
  • デメリット: 場所を見つけるのが難しい、街灯などがなく真っ暗

【番外編】ホテルからの優雅な鑑賞

寒さや混雑を避け、最高の環境で花火を楽しみたい方向けの究極の選択肢です。

7. 会場周辺のホテル

土浦駅周辺のホテルなど、高層階の客室からは花火を見ることができます。空調の効いた暖かい部屋で、人混みもトイレの心配もなく、優雅に花火を独占できます。該当する部屋はごくわずかで、予約は数ヶ月前から満室になります。

  • メリット: 最高のプライベート空間、防寒・天候・混雑の心配なし
  • デメリット: 非常に高価、予約が極めて困難

会場へのアクセス方法と駐車場情報|渋滞・混雑対策

日本三大花火の一つである土浦花火大会の最大の課題は、70万人以上が一度に集まることによる「混雑」と「渋滞」です。アクセス方法の選択と計画が、当日の満足度を大きく左右します。

【推奨】電車+シャトルバス(または徒歩)でのアクセス

最もスムーズで時間を計算しやすく、主催者も推奨しているのが公共交通機関、特にJR常磐線の利用です。

  • ステップ1:JR土浦駅へ
    まずは、JR常磐線の「土浦駅」を目指します。当日は臨時列車も増発されますが、それでも大変混雑します。
  • ステップ2-A:有料シャトルバスで会場へ
    例年、土浦駅東口から会場近くまでを往復する有料のシャトルバスが運行されます。これが最も一般的な移動手段です。
    ※注意:花火終了後のシャトルバス乗り場は、1~2時間待ちの長蛇の列ができます。乗車するまでかなりの時間がかかることを覚悟しておきましょう。
  • ステップ2-B:徒歩で会場へ
    体力に自信のある方には、徒歩も有効な選択肢です。土浦駅から会場までは約2.5km、徒歩で30~40分ほどです。帰りのバスの長蛇の列を横目に、自分のペースで駅まで戻ることができます。

<ワンポイントアドバイス>
帰りの切符を買う券売機も大変混雑します。Suicaなどの交通系ICカードにあらかじめ十分な金額をチャージしておくか、到着時に帰りの切符も購入しておくのが賢明です。

【要計画】車でのアクセスと臨時駐車場

車での来場は、深刻な交通渋滞が予想されるため、相当な時間的余裕と覚悟が必要です。日帰りの場合は特におすすめできません。

当日は、会場から離れたエリアに多数の「臨時駐車場」が設けられます(無料・有料あり)。駐車場の場所を記した公式マップが、開催日が近づくと公式サイトで発表されますので、必ず事前に確認し、目標の駐車場を決めてから向かいましょう。

注意点:

  • 早めの到着を:会場に近い便利な駐車場から、昼前には満車になり始めます。遅くとも昼過ぎまでには到着しないと、駐車場探しでさまようことになります。
  • 出庫時の大渋滞:花火終了後は、駐車場から出るだけで数時間かかることも珍しくありません。「すぐに帰る」ことは不可能と考え、車内で仮眠を取るなどの対策も視野に入れましょう。

当日の交通規制について

観客の安全確保とシャトルバスの円滑な運行のため、花火大会当日は会場周辺で大規模な交通規制が実施されます。

例年、午後から22:00頃まで、学園大橋を含む会場周辺の道路が車両通行止めとなります。車で移動される方は、必ず事前に大会公式サイトで発表される「交通規制図」を確認し、現場の警察官や警備員の指示に従ってください。

秋の花火大会ならでは!持ち物リストと注意点

土浦花火大会が開催されるのは、肌寒さを感じる10月の夜。夏の夜と同じ感覚で出かけると、寒さで花火に集中できない…なんてことにもなりかねません。ここでは、秋の花火大会を快適に楽しむための、特別な持ち物リストと注意点をご紹介します。

【防寒対策は必須】基本の持ち物リスト

夏の持ち物に加え、体を冷やさないためのアイテムが必須となります。

  • 上着・防寒具:最も重要なアイテムです。日中は暖かくても、日が暮れると急に冷え込みます。パーカーやフリースに加え、風を通さないウインドブレーカーや薄手のダウンジャケットがあると万全です。
  • ひざ掛け・ブランケット:座っていると、足元から冷えてきます。小さくても一枚あると、体感温度が大きく変わります。
  • 温かい飲み物:水筒(魔法瓶)に温かいお茶やスープを入れて持っていくのがおすすめです。冷えた体に染み渡ります。
  • レジャーシート:地面からの冷えと湿気を防ぐため、少し厚手のものが良いでしょう。
  • 懐中電灯・ヘッドライト:秋は日が暮れるのが早く、花火終了後の河川敷は完全な暗闇です。安全確保のため、一人一つライトは必ず持参してください。
  • 雨具(レインコートやポンチョ):秋雨の季節でもあります。傘は周りの迷惑になるため、両手が空くレインコートが最適です。防寒着の上から羽織れる、少し大きめサイズが便利です。
  • ゴミ袋・モバイルバッテリー:これらは季節を問わず、花火大会の必須アイテムです。

【便利品】あると快適度がアップするアイテム

必須ではありませんが、準備しておくと周りと差がつく快適グッズです。

  • 折りたたみ椅子:冷たい地面に直接座るのを避けられ、体力の消耗を防ぎます。
  • カイロ(貼るタイプ・貼らないタイプ):手先やかじかむ体を温めるのに非常に役立ちます。衣類に貼るタイプもおすすめです。
  • 携帯座布団:断熱素材のものであれば、地面からの冷えをシャットアウトしてくれます。
  • 携帯ラジオ:競技大会の解説や音楽は、地元のFMラジオで生中継されます。これを聞きながら観覧すると、花火の魅力がより深く理解できます。

場所取りのマナーとトイレ事情

多くの人が集まるからこそ、お互いが気持ちよく過ごすための配慮が大切です。

  • 場所取りのマナー:無料観覧エリアの良い場所は、当日の午前中から場所取りが始まります。しかし、人数に対して不必要に広いスペースを確保する「過度な場所取り」はマナー違反です。後から来る人のことも考え、常識の範囲内のスペースにしましょう。
  • トイレ事情:会場には多数の仮設トイレが設置されますが、どこも信じられないほどの長蛇の列ができます。特に女性用トイレは、30分~1時間以上待つことも珍しくありません。「行きたくなる前に、空いているタイミングを見つけて済ませておく」のが唯一の攻略法です。

土浦花火大会に関するよくある質問

最後に、日本三大花火の一つである土浦全国花火競技大会について、多くの方が抱く疑問点をQ&A形式でまとめました。出発前の最終確認としてお役立てください。

有料席と無料の穴場、どちらが良い?

これは、何を一番重視するかによって答えが変わります。それぞれの良さを理解して、ご自身のスタイルに合った方を選びましょう。

  • 有料席がおすすめな人
    花火の芸術性を100%堪能したい方、特に初めて訪れる方には、有料席を強くおすすめします。土浦の花火は競技大会であり、一つ一つの玉の完璧なつくりや、スターマインの構成美を評価するものです。これらを最高の環境(正面からの視点、場所取りの不要、比較的空いているトイレ)で楽しめる価値は、料金以上のものがあります。
  • 無料の穴場スポットがおすすめな人
    費用をかけずにお祭りの雰囲気を楽しみたい方、またはチケットが入手できなかった方におすすめです。ただし、人気の無料スポットは有料席周辺と変わらないほど混雑すること、そして花火の見え方(角度や障害物)にはある程度の妥協が必要になることは理解しておきましょう。

雨天の場合は中止?順延は?

小雨の場合は決行されます。

ただし、大雨、強風、雷などの荒天により、安全な打ち上げが困難と判断された場合は順延となります。例年、複数の順延候補日が設けられており、まずは翌日の2025年10月5日(日)、それがダメならさらにその次の週末…というように順延されます。

当日の開催に関する最終決定は、大会公式サイトや公式SNSなどで告知されます。天候が不安定な場合は、必ず公式情報を確認してから会場へ向かうようにしてください。

ドローンでの撮影は可能?

いいえ、会場およびその周辺でのドローン(無人航空機)の飛行は、固く禁止されています。

70万人以上が集まる密集地でのドローン飛行は、落下した場合に大事故につながる大変危険な行為です。安全な大会運営のため、ルールは必ず守ってください。

まとめ:万全の準備で、秋の夜空を彩る花火の芸術を楽しもう

日本三大花火の一つに数えられる「土浦全国花火競技大会」。全国から集う一流花火師たちの技が、澄み切った秋の夜空という最高の舞台で披露される、まさに日本の花火芸術の頂点です。

その素晴らしい体験を心から楽しむためには、やはり事前の入念な準備と計画が欠かせません。この記事でご紹介した穴場スポットの情報、混雑を避けるためのアクセス方法、そして秋の夜を快適に過ごすための持ち物リストを参考に、あなただけの観覧プランを完成させてください。

大変な混雑は伴いますが、それを乗り越えた先には、他では決して見ることのできない、息をのむほど美しい光の芸術が待っています。

2025年の秋、万全の準備で土浦を訪れ、この特別な一夜があなたにとって忘れられない思い出となることを願っています。

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