【2025年】北國花火 金沢大会の基本情報|古都の夜空を彩る光の祭典
石川県金沢市の夏の夜を代表する一大イベント、「北國花火 金沢大会」。歴史と伝統の街・金沢の夜空に、約12,000発もの色とりどりの花火が打ち上げられ、犀川の川面を美しく照らし出します。毎年多くの観客が訪れ、その壮大なスケールと芸術性の高い花火に魅了されています。
まずは、穴場スポットを探す前に、この金沢の夏の風物詩である花火大会の基本情報と、見逃せない特徴や見どころから確認していきましょう。
開催日時・打ち上げ場所・打ち上げ数
北國花火 金沢大会は、例年7月の最終土曜日に開催されています。2025年の開催概要(予定)は以下の通りです。お出かけ前には、必ず主催者の公式サイトで最新情報をご確認ください。
項目 | 内容(予定) |
---|---|
大会名称 | 第40回 北國花火 金沢大会 |
開催日時 | 2025年7月26日(土) 19:45~21:00頃 |
打ち上げ場所 | 石川県金沢市 犀川河川敷(石川県庁周辺・大豆田グラウンド周辺など) |
打ち上げ数 | 約12,000発 |
主催・公式サイト | 北國新聞社、北國花火大会実行委員会など |
「北國花火」の歴史と特長|見どころは?
北國新聞社が主催する「北國花火」は、石川県内で複数の大会が開催されますが、この金沢大会は県都で行われる最大規模のものです。その特長と見どころは以下の通りです。
- 音楽とのシンクロ:近年の花火大会のトレンドでもある、音楽と花火が完全にシンクロした「音楽スターマイン」は大きな見どころ。軽快なリズムや壮大なメロディーに合わせて打ち上げられる花火は、観る者を感動の渦に巻き込みます。
- 多彩なスターマイン:連続して打ち上げられるスターマインは、様々なテーマや色彩で構成され、夜空に華やかな絵巻物を描き出します。
- 大玉の迫力:尺玉(10号玉)などの大玉もプログラムに組み込まれ、その音と光の迫力は圧巻です。
- メッセージ花火:例年、市民からのメッセージを読み上げると共に打ち上げられる「メッセージ花火」も実施されることがあります。大切な人への想いが込められた花火は、心温まるひとときを演出します。(※実施有無は年により異なるため要確認)
- フィナーレ:大会の最後を飾るグランドフィナーレは、息つく間もないほどの連続打ち上げで、夜空一面を黄金色の光で埋め尽くします。
会場(犀川河川敷)周辺の混雑・交通規制について
金沢市内最大級の花火大会として、当日は例年20万人を超える観客が犀川河川敷周辺に集結し、大変な混雑に見舞われます。
メイン会場となる河川敷の無料観覧エリアはもちろん、会場へ向かう主要道路や橋の上(一部通行止めや立ち止まり禁止の規制あり)も、夕方から多くの人でごった返します。また、JR金沢駅から会場周辺へ向かう路線バスも増発されますが、こちらも混雑が予想されます。
市内中心部では交通規制も敷かれ、臨時駐車場の数も限られているため、車での来場は慎重な検討が必要です。このため、古都の美しい花火を少しでも快適に楽しむためには、事前の計画とこの記事で紹介する穴場スポットの検討が非常に大切になります。
【目的別】北國花火 金沢大会のおすすめ穴場スポット7選
北國花火金沢大会のメイン会場となる犀川河川敷は、毎年多くの観客で大変な賑わいを見せます。有料観覧席以外で、古都金沢の夜空を彩る美しい花火を少しでも快適に楽しむための、目的別おすすめ穴場スポットを7ヶ所ご紹介します。
※「穴場」といっても、人気の花火大会のため、ある程度の混雑は避けられません。早めの行動とマナーの遵守を心がけましょう。
【定番】犀川(さいがわ)河川敷の無料観覧エリア
花火の迫力と音をダイレクトに感じたい方におすすめの、王道の無料観覧スポットです。
1. 会場上流・下流の河川敷
打ち上げ場所に近い、犀川大橋から桜橋にかけての河川敷のうち、有料席エリアから外れた場所や、さらに上流・下流に広がるエリアです。中心から離れるほど混雑は緩和される傾向にありますが、それでも見やすい場所は人気が集中します。
- メリット: 花火が大きく見え、音の迫力をしっかりと感じられる。
- デメリット: 大変混雑するため、午後の早い時間からの場所取りが必須。
2. 打ち上げ会場の対岸エリア
犀川を挟んで、打ち上げ会場の反対側にあたるエリアです。花火の全体像を正面から、あるいは少し斜めから見ることができ、写真撮影などにも人気があります。こちらも場所によっては混雑します。
- メリット: 花火の全体像やワイドスターマインの広がりがよく見える。
- デメリット: こちらも人気が高く混雑する。アクセス方法の確認が必要。
【絶景】金沢市街と花火を一望できる高台スポット
金沢の街並みと共に、花火をパノラマビューで楽しみたい方におすすめです。
3. 卯辰山(うたつやま)公園 見晴らし台
金沢市街を一望できる卯辰山公園の展望台や、その周辺の開けた場所からは、遠景にはなりますが、金沢の夜景と花火の美しいコラボレーションを楽しむことができます。ロマンチックな雰囲気も魅力です。
- メリット: 金沢の夜景と花火を一望できる絶景、比較的落ち着いた雰囲気。
- デメリット: 花火は遠めになる、人気の展望台は混雑し、駐車場も限られる。
4. 石川県庁 19階展望ロビー
打ち上げ会場にも近い石川県庁の最上階にある展望ロビーです。ガラス越しにはなりますが、高い位置から花火を見下ろすことができます。花火大会当日の夜間開放については、必ず事前に確認が必要です。
- メリット: 屋内で快適、無料で利用できる(通常時)。高い視点からの眺め。
- デメリット: 夜間開放の有無が不確定。開放された場合も大変混雑する可能性。窓ガラスの反射。
【少し離れて】比較的ゆったり観覧できる可能性のあるスポット
「少し花火が遠くなっても、人混みを避けてのんびり見たい」という方におすすめです。
5. 大乗寺丘陵公園(だいじょうじきゅうりょうこうえん)
金沢市南部にある広大な公園です。会場からは距離があるため花火は小さく見えますが、その分混雑は穏やかで、広い芝生の上でゆったりと過ごしたい家族連れなどには適しています。
- メリット: 混雑が少なく、のんびり過ごせる。駐車場も比較的広い。
- デメリット: 花火が遠い、低い花火は見えない可能性がある。
6. その他の近隣公園や橋の周辺(要確認・注意点あり)
犀川にかかる他の橋(例:御影大橋、雪見橋など)の周辺や、視界が開けた近隣の公園なども穴場となる可能性があります。ただし、橋の上での立ち止まり観覧は危険なため、規制されている場合が多いです。周辺の土手など、安全な場所を探しましょう。
※注意:迷惑駐車や私有地への立ち入りは絶対にしないでください。
- メリット: 探せば意外と見やすい場所が見つかる可能性。
- デメリット: 場所の特定が難しい、視界や安全性を要確認。
【番外編】ホテルや飲食店からの鑑賞
特別な思い出を作りたい方、快適さを求める方におすすめです。
7. 会場周辺のホテル・レストラン(要予約)
犀川沿いや金沢駅周辺のホテル、高層階にあるレストランなどでは、食事やお酒を楽しみながら花火を鑑賞できる場合があります。これらの場所は花火大会用の特別プランとなっていることが多く、予約は必須で、料金も高めです。
- メリット: 快適な空間で優雅に鑑賞できる、人混みや天候の心配がない。
- デメリット: 非常に高価、予約が困難(数ヶ月前から満席になることも)。
会場へのアクセス方法と駐車場情報|公共交通機関の活用を
北國花火金沢大会には毎年20万人を超える観客が訪れるため、会場周辺は大変な混雑が予想されます。特に金沢市中心部は道が複雑な場所も多く、当日は大規模な交通規制も敷かれます。スムーズな移動のためには、公共交通機関の利用を強くおすすめします。
【推奨】電車・バスでのアクセス(JR金沢駅から)
JR金沢駅を起点とし、そこから路線バスを利用するのが最も一般的なアクセス方法です。
- JR金沢駅へ:
北陸新幹線をはじめ、多くのJR在来線が乗り入れる金沢駅は、県内外からのアクセス拠点となります。 - 金沢駅から会場(犀川河川敷)へ:
金沢駅東口のバスターミナルなどから、会場方面へ向かう北陸鉄道の路線バスが多数運行しています。例年、花火大会当日は臨時便が増発されたり、会場近くまで行くシャトルバスが運行されたりすることもあります。
降車するバス停は、観覧したい河川敷のエリア(石川県庁周辺、大豆田グラウンド周辺など)によって異なります。事前に公式サイトや北陸鉄道のウェブサイトで、推奨ルートや臨時バスの情報を必ず確認しましょう。
また、金沢駅から会場の犀川河川敷までは、徒歩で約30分~40分ほどの距離です。体力に自信のある方は、帰りのバスの混雑を避けるために歩くことも選択肢の一つです。
<電車・バス利用の注意点>
- 花火開始前、特に夕方以降のバスは大変混雑します。
- 花火終了後は、最寄りのバス停や金沢駅が帰宅する人々でごった返し、バス乗車や電車に乗るまでに長時間を要することがあります。
- ICカード(ICOCA、Suicaなど利用可能なもの)には十分な金額をチャージしておくか、往復の乗車券を事前に購入しておくとスムーズです。
- 時間に余裕を持ち、花火終了後すぐに移動せず、少し時間をずらすなどの工夫も検討しましょう。
【要計画】車でのアクセスと臨時駐車場
金沢市中心部での大規模イベントであり、会場周辺の駐車場は極めて少ないため、自家用車での来場は原則としておすすめできません。
やむを得ず車を利用する場合は、事前に公式発表される「臨時駐車場」の情報を確認することが不可欠です。例年、会場から離れた場所に数カ所設けられることがありますが、駐車台数には限りがあり、早い時間に満車になる可能性が高いです。臨時駐車場から会場までは、シャトルバスが運行される場合もありますが、こちらも混雑が予想されます。
注意点:
- 必ず公式情報を確認:臨時駐車場の場所、料金、シャトルバスの有無などは、毎年変動する可能性があります。必ず北國新聞社や大会実行委員会の公式サイトで最新情報を確認してください。
- 早朝からの行動を:臨時駐車場を利用する場合でも、午前中の早い時間帯に到着するくらいの計画が必要です。
- 会場周辺での駐車場探しは絶望的:会場近くのコインパーキングなども当日はほぼ利用不可能と考えましょう。
- 深刻な交通渋滞:花火終了後は、駐車場から出るだけでも数時間かかるほどの渋滞に巻き込まれることを覚悟してください。
当日の交通規制について(犀川周辺)
観客の安全確保と円滑な大会運営のため、花火大会当日は会場となる犀川河川敷周辺で大規模な交通規制が実施されます。
例年、夕方(17時~18時頃)から22時頃まで、犀川大橋や桜橋をはじめとする会場周辺の主要な橋や道路が車両通行止めとなります。この時間帯は、許可車両以外は会場エリアに一切進入できません。
車で少しでも会場近くへのアクセスを考えている方は、必ず事前に大会公式サイトや石川県警のウェブサイトで発表される「交通規制図」を詳細に確認し、現場の警察官や警備員の指示に従ってください。
花火観覧を快適にする持ち物リストと注意点
会場へのアクセス方法が決まったら、次は当日の持ち物と、多くの人で賑わう河川敷で気持ちよく過ごすための注意点を確認しましょう。特に7月下旬の開催ですので、暑さ対策は万全に、そして夜の安全対策も考慮した準備が大切です。
【必需品】夏の河川敷で役立つ基本の持ち物
夏の夜、そして自然豊かな犀川河川敷で長時間過ごすために、これだけは揃えておきたい必須アイテムです。
- レジャーシート:河川敷の草むらや土手に座るための基本アイテム。地面からの湿気や汚れを防ぎます。
- 飲み物(多めに!凍らせたものも):熱中症対策として最も重要です。7月下旬の金沢は日中暑くなるため、スポーツドリンクやお茶など、十分な量を持参しましょう。一部凍らせておくと保冷剤代わりにもなります。
- 軽食・おつまみ:会場周辺には屋台も出ますが、混雑が予想されます。手軽に食べられるおにぎりやパン、お菓子などを持参すると安心です。
- ゴミ袋(大小複数枚):「ゴミは必ず持ち帰る」のが花火大会のマナーです。自分たちで出したゴミをしっかりまとめられるよう、複数枚用意しましょう。
- モバイルバッテリー:写真撮影や友人との連絡、情報検索などでスマートフォンの充電は必須です。
- ウェットティッシュ・タオル(冷感タオルも):食事の際に手を拭いたり、汗を拭いたりするのに役立ちます。水に濡らすと冷たくなる冷感タオルは暑さ対策に効果的です。
- 虫よけスプレー・かゆみ止め:夏の河川敷は虫が多いです。蚊やブヨ対策として、虫よけスプレーは必ず持参し、刺された場合のかゆみ止めもあると安心です。
- 懐中電灯・ヘッドライト:花火終了後の河川敷は、街灯が少ない場所もあり暗くなります。安全に移動するため、また忘れ物がないか確認するためにも役立ちます。
- うちわ・扇子・携帯扇風機:待ち時間の暑さ対策に。少しでも風があると体感がかなり違います。
- 日焼け止め・帽子・サングラス:日中の早い時間から場所取りをする場合は、強い日差し対策も万全に。
- 薄手の上着・羽織るもの:日が暮れると、川風で意外と肌寒く感じることがあります。汗が冷えて体調を崩さないためにも、一枚羽織るものがあると良いでしょう。
【便利品】あると快適度がアップするアイテム
必須ではありませんが、持っていくと観覧の快適さが格段に向上するアイテムです。
- 折りたたみ椅子(小型のもの):レジャーシートに直接座るよりも、格段に体が楽になります。
- クーラーボックス(小型):飲み物や食べ物を冷たいまま保てます。
- 雨具(レインコートやポンチョ):夏の天気は変わりやすく、夕立の可能性も。傘は周りの人の視界を遮ったり、ぶつかったりするため、両手が空くレインコートが最適です。
- 携帯座布団:地面の硬さや湿気からお尻を守り、長時間の観覧を快適にしてくれます。
- カメラ・三脚:美しい花火を写真に残したい方は。※三脚の使用は、周囲の迷惑にならないよう十分に注意し、指定されたエリアがあればそちらを利用しましょう。
場所取りのマナーとトイレ事情
多くの人が集まるからこそ、お互いが気持ちよく過ごすための配慮と事前の情報収集が大切です。
- 場所取りのマナー:無料観覧エリアの良い場所は、大会当日の午前中から場所取りが始まります。しかし、人数に対して不必要に広いスペースを確保する「過度な場所取り」や、長時間無人で放置することはマナー違反です。後から来る人のことも考え、常識の範囲内のスペースにしましょう。ロープなどでの区画割りも控えめに。
- トイレ事情:会場周辺には多数の仮設トイレが設置されますが、どこも長蛇の列ができます。特に打ち上げが近づく時間帯や、花火の合間は20~30分以上待つこともあります。「行きたくなる前に、比較的空いているタイミングを見つけて済ませておく」のが唯一の対策です。水分摂取は重要ですが、トイレのことも考えて調整しましょう。
北國花火 金沢大会に関するよくある質問
最後に、北國花火 金沢大会について、多くの方が疑問に思う点をQ&A形式でまとめました。観覧計画の最終確認にお役立てください。
有料席と無料の穴場、どちらが良い?
どちらにもメリットとデメリットがあり、何を優先するかで最適な選択は異なります。
- 有料席がおすすめな人
場所取りの苦労なく、確実に良い場所で花火を鑑賞したい方、特に音楽とシンクロした演出を存分に楽しみたい方には有料席がおすすめです。専用トイレが利用できる場合があるなど、快適さも魅力です。ただし、チケットは人気が高く、早めの購入(例年5月~6月頃から販売開始)が必要です。 - 無料の穴場スポットがおすすめな人
費用を抑えたい方、お祭りの自由な雰囲気を楽しみたい方には、無料の穴場スポットが向いています。しかし、人気の無料スポット(特に犀川河川敷の会場近く)は大変混雑するため、早朝からの場所取りや長時間の待機、そしてトイレの混雑は覚悟する必要があります。
雨天の場合は中止?順延は?
小雨の場合は決行されます。
ただし、大雨、強風、洪水などの荒天により、安全な打ち上げが困難と判断された場合は順延となります。例年、順延日は翌日の2025年7月27日(日)に設定されています。翌27日も荒天の場合は、その年の大会は中止となります(再順延はありません)。
当日の開催に関する最終決定は、大会公式サイト(北國新聞社の特設ページなど)や、公式SNS、地元のラジオ放送などで告知されます。天候が不安定な場合は、必ず公式情報を確認してから会場へ向かうようにしてください。(例年、当日の午前中に開催可否の判断が出ることが多いです。)
ドローンでの撮影は可能?
いいえ、会場およびその周辺上空でのドローン(無人航空機)の飛行は、固く禁止されています。
多くの観客が集まる場所でのドローン飛行は、落下した場合に大事故につながる大変危険な行為です。また、花火の打ち上げや緊急車両の通行の妨げにもなります。安全な大会運営のため、ルールは必ず守ってください。これは大会の規制だけでなく、航空法による規制にも該当します。
まとめ:しっかり準備して、金沢の夏の風物詩を心ゆくまで楽しもう
古都・金沢の夏の夜空を華麗に彩る「北國花火 金沢大会」。犀川の河川敷を舞台に、約12,000発もの花火が音楽と共に打ち上げられる光景は、多くの人々にとって夏の始まりを告げる大切なイベントです。
この素晴らしい花火大会を心ゆくまで満喫するためには、やはり「事前のしっかりとした計画と準備」が何よりも大切です。この記事でご紹介した穴場スポットの情報、公共交通機関を賢く利用するアクセス方法、そして夏の河川敷で快適に過ごすための持ち物リストなどを参考に、あなたにぴったりの観覧プランを練ってみてください。
周到な準備があれば、当日の混雑の中でも比較的スムーズに、そして心に余裕を持って、金沢の夜空に咲き誇る美しい花火の数々を堪能できるはずです。
2025年の夏、歴史ある街・金沢で繰り広げられる光の祭典が、あなたにとって最高の思い出となることを心から願っています。