【2025年】戸田橋花火大会の基本情報|いたばし花火大会との共演!
埼玉県の夏を代表する大規模な花火イベント、「戸田橋花火大会」。この大会の最大の魅力は、荒川を挟んで東京都板橋区の「いたばし花火大会」と同日・同時刻に開催される、日本でも有数の共催花火であることです。両岸から打ち上げられる光の競演は、まさに圧巻の一言。夏の夜空を壮大に彩ります。
まずは、穴場スポットを探す前に、この特別な花火大会の基本情報と、見逃せない特徴や見どころから確認していきましょう。
開催日時・場所・打ち上げ数(両岸合計)
戸田橋花火大会は、例年8月の第一土曜日に開催されます。2025年の開催概要(予定)は以下の通りです。お出かけ前には、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
項目 | 内容(予定) |
---|---|
大会名称 | 第72回戸田橋花火大会 |
開催日時 | 2025年8月2日(土) 19:00~20:30頃 |
開催場所 | 埼玉県戸田市 荒川河川敷(戸田橋上流) |
打ち上げ数 | 両岸合計 約13,000発(戸田市側 約6,500発、板橋区側 約6,500発) |
公式サイト | 戸田橋花火大会実行委員会(戸田市観光協会など) |
荒川を挟んで同時開催!大会の特長と見どころ
戸田橋花火大会の最大の特長は、なんといっても東京都板橋区の「いたばし花火大会」との同時開催です。荒川の両岸から次々と打ち上げられる花火は、視界いっぱいに広がる大パノラマを作り出します。
- 光の競演:戸田市側と板橋区側が、それぞれ趣向を凝らしたプログラムを展開。両岸の花火を見比べるのも楽しみの一つです。
- 関東最大級のナイアガラ:対岸のいたばし花火大会で打ち上げられる、総延長700mにも及ぶ「大ナイアガラの滝」は、戸田市側からも十分に楽しむことができる圧巻のスペクタクルです。
- 尺玉やスターマイン:戸田市側でも、大迫力の尺玉や、音楽とシンクロした芸術的なスターマインなど、見応えのある花火が多数打ち上げられます。
- グランドフィナーレ:両岸から一斉に打ち上げられるフィナーレは、夜空を埋め尽くすほどの光と音に包まれ、感動的な締めくくりとなります。
会場(戸田市側)周辺の混雑・渋滞状況について
東京と埼玉の境界で行われる大規模な共催花火のため、当日は両岸合わせて例年50万人以上の観客が訪れると言われています。そのため、戸田市側のメイン会場となる荒川河川敷や、最寄りのJR埼京線「戸田公園駅」周辺は、夕方から大変な混雑に見舞われます。
会場周辺の道路も大規模な交通規制が敷かれ、国道17号線などの主要道路も渋滞が発生します。駐車場もほとんど用意されないため、車での来場は非常に困難です。
この大混雑を避け、両岸の華麗な花火を心ゆくまで楽しむためには、事前の計画とこの記事で紹介する穴場スポットの知識が不可欠です。
【目的別】戸田橋花火大会のおすすめ穴場スポット7選(戸田市側)
戸田橋花火大会は、対岸の「いたばし花火大会」と合わせて約13,000発もの花火が打ち上がる、首都圏でも有数の規模を誇るイベントです。そのため、戸田市側のメイン会場は大変な混雑となります。ここでは、戸田市側で花火を楽しむための、目的別おすすめ穴場スポットを7つご紹介します。
【定番】荒川河川敷の無料観覧エリア
花火の迫力を間近で感じたい方におすすめの、定番無料スポットです。
1. 戸田漕艇場(ボートコース)周辺
打ち上げ会場に隣接しており、視界を遮るものが少なく、戸田側・板橋側の両方の花火を広範囲に見渡せる絶好のロケーションです。その分、会場内で最も人気が高く、早朝からの場所取り合戦が繰り広げられる超激戦区です。
- メリット: 両岸の花火がよく見える、迫力満点
- デメリット: 超混雑必至、場所取りが非常に困難
2. 会場上流・下流の河川敷
戸田漕艇場から少し離れた、荒川河川敷の上流側(戸田橋方面)や下流側(笹目橋方面)のエリアです。中心部よりはいくらか混雑が緩和されますが、それでも多くの人で賑わいます。打ち上げ場所からの距離によって、見え方や音の迫力が変わってきます。
- メリット: 漕艇場周辺よりは場所が取りやすい可能性がある、無料
- デメリット: それでも混雑する、場所によっては見えにくい場合も
【ファミリー向け】少し離れた公園や商業施設
小さなお子様連れなど、利便性を重視したいファミリーにおすすめのスポットです。
3. 戸田公園(駅周辺の公園)
JR戸田公園駅の近くにある公園です。河川敷の会場までは少し距離がありますが、駅からのアクセスが良く、公園内の広場でレジャーシートを広げてのんびり楽しむことができます。低い花火は見えにくいかもしれませんが、高く上がる花火は十分楽しめます。
- メリット: 駅からのアクセスが良い、公園なので子供連れでも安心
- デメリット: 花火が遠め、低い花火は見えにくい
4. イオンモール北戸田・イオンモール川口前川(遠景)
会場からは数キロ離れますが、これらの大型ショッピングモールの駐車場や屋上(解放されていれば)から遠景で花火を見ることができます。トイレや食事の心配がなく、涼しい店内で過ごせるのが最大のメリットです。
※注意:あくまで商業施設です。花火観覧が公式に許可されているわけではありません。施設のルールを守り、買い物客として節度ある行動を心がけましょう。
- メリット: 駐車場・トイレ・食事に困らない、家族連れに最適
- デメリット: 花火が非常に遠い、音はほぼ聞こえない
【対岸も見える】視界が開けた穴場スポット(戸田市側)
少し離れても、両岸の花火を広範囲に楽しみたい方向けのスポットです。
5. 笹目橋周辺(橋上は注意・周辺の土手など)
会場から上流にある笹目橋周辺の土手や河川敷です。橋の上からの観覧は大変危険であり、規制されている場合がほとんどですので絶対にやめましょう。周辺の開けた場所からは、両岸の花火を少し引いた位置から見渡せます。
- メリット: メイン会場よりは混雑が少ない可能性がある
- デメリット: 橋上での観覧は危険、場所探しに工夫が必要
6. 荒川サイクリングロード沿い(上流・下流)
戸田市側の荒川沿いにはサイクリングロードが整備されています。メイン会場から離れた場所であれば、比較的ゆったりと、川の景色と共に両岸の花火を遠望できるポイントが見つかるかもしれません。
- メリット: 散策しながら場所を探せる、開放感がある
- デメリット: 場所によっては視界が遮られる、街灯が少なく暗い
【番外編】マンション・住宅街からの鑑賞
地元住民ならではの究極の穴場です。
7. 周辺マンションの高層階(住民・知人限定)
荒川に面したマンションの高層階に住んでいる方、またはそのご友人は、自宅から特等席で花火を鑑賞できる可能性があります。こればかりは一般の方が利用できるものではありませんが、もし機会があれば最高の体験となるでしょう。
- メリット: 最高のプライベート空間、混雑・天候の心配なし
- デメリット: 住民やその知人でないと利用不可
会場へのアクセス方法と駐車場情報|埼京線「戸田公園駅」が最寄り
首都圏最大級の共催花火である戸田橋花火大会には、毎年数十万人の観客が訪れます。そのため、会場へのアクセスは事前の計画が不可欠です。会場周辺には一般向けの駐車場がほとんど用意されないため、公共交通機関の利用が基本となります。
【推奨】電車でのアクセス(JR埼京線 戸田公園駅)
戸田市側の会場への最寄り駅は、JR埼京線の「戸田公園駅」です。これが最も多くの人が利用するアクセスルートとなります。
- 戸田公園駅から会場へ:
駅から打ち上げ会場の荒川河川敷までは、徒歩で約20分です。当日は駅からの人の流れに沿って歩けば、迷うことは少ないでしょう。道のりには屋台なども出て、お祭り気分を高めてくれます。
<注意点>
- 駅と道のりの大混雑:花火開始前(特に17時以降)と終了後は、戸田公園駅の構内、ホーム、そして駅から会場までの道が大変な混雑に見舞われます。駅では入場規制が行われることもあります。
- ICカードの準備:帰りの切符購入も長蛇の列となります。SuicaやPASMOなどの交通系ICカードに、あらかじめ十分な金額をチャージしておくことを強くおすすめします。
- 時間に余裕を:花火終了直後は最も混雑するため、少し時間をずらして駅へ向かうのも賢明な判断です。
【原則不可】車でのアクセスと駐車場事情
結論から申し上げますと、戸田橋花火大会への自家用車での来場は、原則としておすすめできませんし、極めて困難です。
例年、大会専用の一般駐車場は用意されません。戸田公園駅周辺や会場近くのコインパーキングも数が非常に少なく、当日は早朝から満車状態となり、駐車場探しは絶望的です。無理に車で来場しようとすると、深刻な交通渋滞に巻き込まれ、花火を見ることすらできない可能性が高くなります。
どうしても車でなければならない場合は、会場から数駅離れた駅の周辺に駐車し、そこから電車で戸田公園駅へ向かう「パーク&ライド」を検討する必要がありますが、それでも帰りの電車の混雑は避けられません。
当日の交通規制について(戸田市側)
観客の安全確保と緊急車両の通行路確保のため、花火大会当日は会場周辺で大規模な交通規制が実施されます。
例年、午後(16時~17時頃)から22時頃まで、戸田橋や会場周辺の道路、戸田公園駅周辺の道路などが車両通行止めや一方通行などの規制対象となります。この時間帯は、許可車両以外は会場エリアに一切進入できません。
交通規制の具体的な範囲や時間を示した地図は、開催日が近づくと戸田市の公式サイトや大会公式サイト、埼玉県警のウェブサイトなどで発表されます。車での移動を少しでも考えている方は、必ず事前にこれらの公式情報を詳細に確認してください。
花火観覧を成功させるための持ち物リストと注意点
会場へのアクセス方法が決まったら、次は当日の持ち物と、多くの人が集まる場所で気持ちよく過ごすための注意点を確認しましょう。特に8月上旬の開催ですので、暑さ対策は万全に、そして夜の河川敷で安全に過ごすための準備が重要です。
【必需品】これだけは用意したい基本の持ち物
夏の夜、大勢の人の中で花火を楽しむために、最低限これだけは持っていきたいアイテムです。
- レジャーシート:河川敷に座るための基本。スペースが限られるため、人数に合ったコンパクトなものが良いでしょう。
- 飲み物(多めに!):熱中症対策として最重要です。8月上旬の関東平野は非常に蒸し暑く、長時間屋外にいるため、スポーツドリンクや凍らせたペットボトル飲料など、多めに持参しましょう。
- 軽食・おつまみ:会場周辺には屋台も出ますが、どこも大変な混雑です。すぐに食べられるものを持参すると、待ち時間の空腹を満たせます。
- ゴミ袋:「ゴミは必ず持ち帰る」が花火大会の鉄則です。自分たちで出したゴミをまとめるため、必ず持参してください。
- モバイルバッテリー:写真撮影や友人との連絡、混雑時の情報検索などでスマートフォンの充電は驚くほど早く減ります。必須アイテムです。
- ウェットティッシュ・タオル(冷感タオルもおすすめ):食事の際に手を拭いたり、汗を拭いたりするのに役立ちます。水に濡らすと冷たくなる冷感タオルは特におすすめです。
- 虫よけスプレー:夏の河川敷には蚊などの虫が多くいます。快適に過ごすためにも、虫対策は忘れずに。
- 懐中電灯・ヘッドライト:花火終了後の河川敷は、足元が全く見えないほど暗くなります。安全に移動するため、また忘れ物がないか確認するためにも、一人一つライトを持つことを強くおすすめします。
- うちわ・扇子・携帯扇風機:夏の夜の蒸し暑さをしのぐのに役立ちます。
【便利品】あると快適度がアップするアイテム
必須ではありませんが、持っていくと観覧の快適さが格段に向上するアイテムです。
- 折りたたみ椅子:レジャーシートに直接座るよりも、格段に体が楽になります。ただし、混雑する場所では周りへの配慮が必要です。
- クーラーボックス:飲み物を冷たいままキープでき、熱中症対策にも効果的です。
- 雨具(レインコートやポンチョ):夏の天気は変わりやすく、ゲリラ豪雨の可能性も。傘は周りの人の視界を遮ったり、ぶつかったりするため、両手が空くレインコートが最適です。
- 携帯座布団:地面の硬さや湿気からお尻を守り、長時間の観覧を快適にしてくれます。
- 日焼け止め・帽子・サングラス:場所取りのために日中の早い時間から現地入りする場合、日差し対策も忘れずに行いましょう。
場所取りのマナーとトイレ事情
数十万人が集まるからこそ、お互いが気持ちよく過ごすための配慮と事前の情報収集が大切です。
- 場所取りのマナー:無料観覧エリアの良い場所は、当日の午前中、早いところでは朝から場所取りが始まります。しかし、人数に対して不必要に広いスペースを確保する「過度な場所取り」や、長時間無人で放置することは厳禁です。周りの人と譲り合いの気持ちを持ち、常識の範囲内のスペースにしましょう。
- トイレ事情:会場には多数の仮設トイレが設置されますが、どこも想像を絶するほどの長蛇の列ができます。特に打ち上げが近づく時間帯や、花火の合間は30分~1時間以上待つことも覚悟してください。「行きたくなる前に、比較的空いているタイミングを見つけて済ませておく」のが唯一の対策です。戸田公園駅などのトイレも事前に利用しておくと良いでしょう。
戸田橋花火大会に関するよくある質問
最後に、戸田橋花火大会について、特に多く寄せられる質問とその答えをQ&A形式でまとめました。観覧計画の最終チェックにお役立てください。
有料席と無料の穴場、どちらが良い?(戸田市側)
どちらにもメリット・デメリットがあるため、何を優先するかで最適な選択は異なります。
- 有料席がおすすめな人(戸田市側)
場所取りの心配なく、確実に良い場所で両岸の花火を観覧したい方には有料席がおすすめです。特に、小さなお子様連れの方や、遠方から訪れる方にとっては、場所が確保されている安心感は大きいです。戸田市側の有料席も人気のため、早めのチケット購入が必要です。 - 無料の穴場スポットがおすすめな人(戸田市側)
費用を抑えたい方、お祭りの自由な雰囲気を楽しみたい方には、無料の穴場スポットが向いています。ただし、人気の河川敷エリアは大変混雑するため、早朝からの場所取りや長時間の待機が必須となります。
雨天の場合は中止?順延は?
小雨の場合は決行されます。
ただし、大雨、強風、雷などの荒天により、安全な打ち上げが困難と判断された場合は、中止または順延となります。例年、荒天時の対応として、翌日の2025年8月3日(日)に順延されることが基本です。翌日も荒天の場合は、その年の大会は中止となります(再順延はありません)。
当日の開催に関する最終決定は、戸田橋花火大会公式サイト(戸田市観光協会など)および、いたばし花火大会の公式サイトで連携して発表されます。天候が不安定な場合は、必ず両方の公式情報を確認してください。
「いたばし花火大会」との違いは?どっちで見るのがおすすめ?
戸田橋花火大会といたばし花火大会は、荒川を挟んで同時に開催されるため、基本的には両岸から双方の花火を楽しむことができます。プログラム内容に大きな違いはありませんが、以下のような視点で選ぶと良いでしょう。
- 名物「大ナイアガラの滝」を間近で見たい場合:いたばし花火大会の最大の目玉である総延長700mの「大ナイアガラの滝」は、板橋区側から打ち上げられるため、より間近で迫力を感じたいなら板橋区側がおすすめです。
- アクセスのしやすさ:ご自身の出発地から、JR埼京線「戸田公園駅」(戸田市側)と、都営三田線「高島平駅」「西台駅」「蓮根駅」(板橋区側)のどちらがアクセスしやすいかで決めるのも一つの方法です。
- 穴場スポットの好み:この記事で紹介している戸田市側の穴場スポットに魅力を感じるか、あるいは板橋区側の穴場スポットをリサーチして比較するのも良いでしょう。
結論として、どちらの岸から見ても素晴らしい体験ができますが、見たい特定の花火やアクセスの利便性で選ぶと満足度が高まるでしょう。
ドローンでの撮影は可能?
いいえ、会場およびその周辺でのドローン(無人航空機)の飛行は、戸田市側・板橋区側ともに固く禁止されています。
数十万人の観客が集まる場所でのドローン飛行は、落下した場合に大事故につながる大変危険な行為です。安全な大会運営のため、ルールは必ず守ってください。
まとめ:しっかり準備して、荒川両岸の光の競演を楽しもう
「戸田橋花火大会」は、対岸の「いたばし花火大会」と合わせて約13,000発もの花火が打ち上がる、日本でも有数の同時開催花火大会です。荒川を挟んで両岸から次々と打ち上げられる花火が織りなす光景は、まさに圧巻の一言に尽きます。
この壮大なスケールの花火を心ゆくまで楽しむためには、やはり「事前の準備と計画」が不可欠です。この記事でご紹介した戸田市側の穴場スポット情報、JR埼京線の活用を中心としたアクセス方法、そして夏の夜を快適に過ごすための持ち物リストなどを参考に、あなたにぴったりの観覧プランを練ってみてください。
しっかりとした準備があれば、当日の大混雑の中でも比較的スムーズに行動でき、夜空を埋め尽くす光のドラマに集中できるはずです。
2025年の夏、荒川の両岸で繰り広げられる壮大な光の競演を、最高の思い出として心に刻んでください。