【2025】松江水郷祭 湖上花火大会の穴場スポット情報を解説

【2025年】松江水郷祭湖上花火大会の基本情報｜宍道湖を染める光と音の祭典

「水郷（すいごう）」の名にふさわしく、日本夕陽百選にも選ばれる美しい宍道湖（しんじこ）を舞台に開催される「松江水郷祭湖上花火大会」。山陰地方最大級のこの花火大会は、湖上から打ち上げられる約10,000発（※2日合計約21,000発）の花火が、湖面と夜空を同時に彩る壮大なスペクタクルです。毎年多くの観客がその美しさに魅了され、松江の夏の夜を象徴する一大イベントとなっています。

まずは、穴場スポットを探す前に、この歴史ある湖上花火大会の基本情報と、宍道湖ならではの特別な見どころ、そして多くの人が集まるからこその注意点を確認していきましょう。

松江水郷祭とは？花火の開催日・時間・打ち上げ場所

「松江水郷祭」は、水の都・松江を象徴する夏の一大フェスティバルです。そのメインイベントとして、例年8月の第一土曜日とその翌日の日曜日に湖上花火大会が開催されることが多く、特に土曜日の夜が盛大に行われる傾向にあります（日曜日は規模を縮小、または土曜日が荒天だった場合の順延日となることもあります）。

2025年の正確な開催日時や両日開催の有無については、現時点（2025年6月5日）では最終決定・発表が待たれる状況か、あるいは間近に迫っている可能性があります。必ず事前に公式サイトで最新情報をご確認ください。

※上記は一般的な傾向であり、最新情報は必ず主催者の発表をご確認ください。

打ち上げ数と見どころ｜水中花火・斜め打ち・大スターマイン

松江水郷祭湖上花火大会は、その打ち上げ数もさることながら、宍道湖という広大な水面を最大限に活かした演出が大きな魅力です。

• 湖上ならではの多彩な演出：湖面すれすれで半球状に開花する「水中・水上スターマイン」や、湖の広さを活かした「斜め打ち」、ワイドに展開するスターマインなど、陸上ではなかなか見られないダイナミックな花火が楽しめます。
• 湖面に映る幻想的な光景：打ち上げられた花火が、穏やかな宍道湖の湖面に映り込み、上下対称の美しい光の芸術を創り出します。この光景は「日本の花火百選」にも選ばれています。
• 尺玉（10号玉）の迫力：夜空に大輪の花を咲かせる尺玉もプログラムに多数組み込まれ、その音と光は観客を圧倒します。
• 音楽とのシンクロ：近年の大会では、音楽と花火が巧みにシンクロした演出も大きな見どころとなっており、物語性のあるショーが展開されます。
• 感動のグランドフィナーレ：数千発の花火が一斉に打ち上がり、夜空と湖面を黄金色に染め上げるフィナーレは、まさに圧巻の一言です。

会場（宍道湖湖畔）周辺の混雑・交通規制について

山陰地方を代表する人気花火大会であり、特にメインの打ち上げ日には例年20万人～30万人を超える観客が松江市の宍道湖畔に集結し、大変な混雑に見舞われます。

メインの観覧場所となる白潟公園、末次公園、宍道湖大橋・くにびき大橋周辺の遊歩道などは、当日の早い時間（昼過ぎには）から多くの人で埋まり始め、夕方には身動きが取りづらくなることもあります。また、会場周辺の道路では大規模な交通規制が敷かれ、車両の通行が大幅に制限されます。

最寄りのJR松江駅や一畑電車松江しんじ湖温泉駅からも多くの人が会場へ向かうため、駅や道中も混雑します。臨時駐車場は数に限りがあり、早い時間に満車となるため、車での来場は非常に慎重な計画が必要です。このため、水都・松江が誇る壮大な花火を心ゆくまで楽しむためには、事前の周到な計画と、この記事で紹介する穴場スポットの検討が非常に大切になります。

【目的・場所別】松江水郷祭花火のおすすめ穴場スポット10選｜無料・高台・対岸も

松江水郷祭湖上花火大会のメイン会場となる宍道湖湖畔（白潟公園、末次公園など）は、有料観覧席以外は大変な混雑が予想されます。しかし、広大な宍道湖の周囲には、視点を変えればこの美しい湖上花火を楽しめる可能性のある場所が点在しています。ここでは目的や場所別に10ヶ所の穴場スポットをご紹介します。

※「穴場」といえども、山陰最大級の人気花火大会のため、どの場所もある程度の混雑は覚悟し、早めの行動とマナーの遵守を心がけましょう。

【松江市街地側】湖畔の定番無料観覧エリア

花火の迫力と宍道湖の雰囲気を間近で感じたい方向けの、松江市街地側の定番エリアです。

1. 白潟公園（しらかたこうえん）・末次公園（すえつぐこうえん）

打ち上げ場所の正面に広がる、メインの無料観覧エリアです。湖岸ギリギリまで多くの観客で埋め尽くされます。水上スターマインなどの湖上花火を間近で体感できる最高のロケーションですが、場所取りは早朝から必須の超激戦区です。

• メリット： 花火が目の前、最高の臨場感と迫力。屋台なども近い。
• デメリット： 想像を絶する大混雑。場所取りは超過酷で、身動きも困難になる可能性。

2. 島根県立美術館周辺の湖岸緑地

夕日の名所としても知られる島根県立美術館の周辺の芝生エリアや湖岸緑地です。こちらも人気が高く混雑しますが、美術館のモダンな雰囲気と共に花火を楽しめます。

• メリット： 宍道湖の美しい景観と共に楽しめる。美術館の施設（トイレなど）が利用できる場合も（要確認）。
• デメリット： こちらも大変混雑。美術館の閉館時間や敷地内の規制に注意。

3. 宍道湖大橋（しんじこおおはし）周辺（橋上観覧は規制あり）

宍道湖にかかる大きな橋で、その周辺の遊歩道や湖岸から花火を見ることができます。橋の上からの観覧は、安全のため厳しく規制（立ち止まり禁止・通行規制）されるため、橋のたもとや近くの湖岸が狙い目です。

• メリット： 橋と花火の美しい構図が楽しめる。
• デメリット： 橋上での観覧は不可。周辺も大変混雑する。

【対岸・湖南地区から】ゆったりと全体を見渡せるエリア

松江市街の対岸（南側）から、宍道湖と花火の全体像を楽しみたい方向けです。

4. 袖師町（そでしちょう）・玉湯町（たまゆちょう）方面の湖岸

宍道湖の南岸にあたる袖師町や玉湯町（玉造温泉近く）方面の湖岸からは、対岸に打ち上がる花火を遠望できます。距離があるため花火は小さくなりますが、人混みは格段に少なく、静かに楽しみたい方には良いでしょう。

• メリット： 人混みが少なく、比較的ゆったりと観覧できる。夕日も美しい。
• デメリット： 花火が遠景になる。音の迫力は減る。アクセスに車が便利な場所が多い。

5. 道の駅 秋鹿なぎさ公園（あいかなぎさこうえん）周辺

宍道湖の北西岸、松江市秋鹿町にある道の駅とその周辺の公園です。打ち上げ場所からはかなり距離がありますが、湖の対岸からの眺めとして、広々とした空間で楽しめます。

• メリット： 駐車場やトイレなどの施設が充実。ファミリーにもおすすめ。
• デメリット： 花火はかなりの遠景。低い花火は見えない可能性。

【高台から】松江の夜景と共に楽しむ絶景スポット

松江の街並みや宍道湖の全景と共に、花火を見下ろすように楽しみたい方向けです。

6. 松江城・城山公園（じょうざんこうえん）※見える範囲注意

国宝松江城のある城山公園。天守閣からの眺めは最高ですが、夜間は閉鎖されています。公園内の高台の一部からは、遠くに花火が見える可能性がありますが、樹木や建物で視界が遮られる場所も多いです。

• メリット： 歴史ある松江城の雰囲気と共に。無料で利用できる。
• デメリット： 花火は遠景で、見える場所が非常に限られる。音も小さい。

7. その他市内の高台（要リサーチ）

松江市内には、他にも地元の方が利用するような小高い丘や公園、寺社の境内など、場所によっては花火を遠望できるポイントがあります。これらは事前のリサーチや情報収集が鍵となります。
※注意：私有地への無断立ち入りや迷惑駐車は厳禁です。

• メリット： うまく見つければ人が少ない可能性がある。
• デメリット： 場所の特定が困難、視界が限られる、マナー遵守が必須。

【番外編】有料席・宿泊施設・観覧船からの特等席

「穴場」とは異なりますが、快適かつ確実に花火を楽しむための最良の選択肢です。

8. 有料観覧席の種類と入手方法

例年、白潟公園や末次公園の一部に、イス席やマス席などの有料観覧席が設けられます。これらは例年6月頃から販売開始（抽選または先着）され、入手は非常に困難です。詳細は必ず公式サイトで確認してください。

• メリット： 最高のロケーションと環境で花火を鑑賞できる、場所取り不要。
• デメリット： 高価、入手が非常に難しい。

9. 宍道湖温泉街のホテル・旅館（湖側客室）

松江しんじ湖温泉の湖側に面したホテルや旅館の客室からは、部屋にいながら花火を鑑賞できる場合があります。これ以上ない贅沢な体験ですが、花火大会当日の湖側客室の予約は1年前から埋まり始め、極めて高額です。

• メリット： 最高のプライベート空間、混雑・天候の心配一切なし。温泉も楽しめる。
• デメリット： 予約が絶望的に困難、非常に高価。

10. 花火観覧クルーズ（要予約・高倍率）

宍道湖上から花火を観覧する遊覧船が運航されることがあります。湖上という特別な場所から、遮るもののない花火を楽しめます。こちらも予約はすぐに埋まり、高倍率の抽選となることが一般的です。

• メリット： 湖上からの特別な視点、水面に映る花火も間近に。
• デメリット： 高価、予約困難、船の揺れがある場合も。

会場アクセスと交通規制｜JR松江駅・一畑電車からの行き方

松江水郷祭湖上花火大会には、山陰最大級の規模を誇るため、島根県内だけでなく近隣県からも多くの観客が訪れます。会場となる宍道湖湖畔へのアクセスは、公共交通機関の利用が基本となり、特にJR松江駅や一畑電車 松江しんじ湖温泉駅からのアプローチが中心となります。当日は大規模な交通規制が敷かれ、自家用車での来場は非常に困難です。

【推奨】電車でのアクセス（JR松江駅・一畑電車 松江しんじ湖温泉駅）と臨時バス

渋滞や駐車場の心配をせずに会場へ向かうには、鉄道の利用が最も確実でおすすめです。

• JR山陰本線「松江駅」利用の場合：
  山陰地方の主要駅であるJR松江駅が、遠方からのアクセスの拠点となります。駅からメイン会場の白潟公園・末次公園周辺までは、徒歩で約20分～30分です。
  例年、JR松江駅北口や南口のバスターミナルから、会場近くまでを結ぶ有料の臨時シャトルバスが多数運行されます。これが最も一般的な移動手段の一つです。運行ルート、料金、時刻表、乗り場の詳細については、開催が近づくと大会公式サイトや松江市交通局のウェブサイトなどで発表されますので、必ず事前に確認してください。
• 一畑電車 北松江線「松江しんじ湖温泉駅」利用の場合：
  宍道湖の北岸エリアや、松江しんじ湖温泉に宿泊している方には、こちらの一畑電車の駅が便利です。駅から湖畔の観覧エリアまでは徒歩圏内（場所によるが5分～15分程度）です。こちらも当日は臨時便が運行されることがあります。

＜電車・バス利用の注意点＞

• 花火開始前（特に17時以降）のシャトルバス乗り場やバス車内、各駅は大変混雑します。
• 花火終了後は、会場周辺のシャトルバス乗り場、そしてJR松江駅・松江しんじ湖温泉駅が帰宅する人々でごった返し、バス乗車や電車に乗るまでに1～2時間以上かかることもあります。駅では入場規制が行われる場合もあります。
• ICカード（ICOCAなど利用可能なもの）には十分な金額をチャージしておくか、往復の乗車券を事前に購入しておくとスムーズです。
• 時間に十分な余裕を持ち、花火終了後すぐに移動せず、少し時間をずらすなどの工夫も検討しましょう。

【超困難】車でのアクセスと臨時駐車場・パーク＆ライド

自家用車での会場直接アクセスは、大規模な交通規制と深刻な駐車場不足のため、極めて困難であり、強く推奨できません。避けるのが賢明です。

やむを得ず車を利用する場合は、会場から離れた郊外に設けられる「臨時駐車場」を利用し、そこからシャトルバス（多くは有料）で会場へ向かう「パーク＆ライド」方式が基本となります。

臨時駐車場の場所や料金、シャトルバスの運行情報などをまとめた公式の駐車場・交通アクセス案内が、事前に大会公式サイトで発表されます。この情報を必ず熟読し、目標とする駐車場とルートを計画してください。

注意点：

• 臨時駐車場は、午前中、場合によっては早朝から満車になることも珍しくありません。特に無料駐車場や会場に近い駐車場は競争率が高いです。
• 花火終了後は、駐車場から出るだけでも数時間に及ぶ深刻な渋滞に巻き込まれることを覚悟してください。
• 会場中心部のコインパーキングは、交通規制エリア内にあるか、早い時間に満車になるため、ほぼ期待できません。

当日の大規模交通規制について（松江市内・湖岸道路）

観客の安全確保と円滑な大会運営のため、花火大会当日は松江市中心部および宍道湖湖畔の広範囲な道路で大規模な交通規制が実施されます。

例年、午後（17時～18時頃）から22時～23時頃まで、宍道湖大橋やくにびき大橋、湖岸道路（国道431号線の一部など）、白潟公園・末次公園周辺の道路などが車両通行止めや一方通行などの規制対象となります。この時間帯は、許可車両以外は会場エリアに一切進入できません。

車で来場される方は、必ず事前に大会公式サイトや島根県警のウェブサイトで発表される最新の「交通規制図」を入手・確認し、現場の警察官や警備員の指示に厳に従ってください。

観覧成功の秘訣！持ち物リストと場所取り・気候対策

松江水郷祭湖上花火大会の会場に到着しても、そこからが快適な観覧のための本番です。特に夏の湖畔は、日中の暑さ、虫、そして夜の思いがけない冷え込みなど、特有の気候条件があります。ここでは、観覧を成功させるための持ち物、場所取りの心得、そして気候への対策を詳しく解説します。

【必須】長時間の待機と湖畔の夜を乗り切るための持ち物（防寒具も）

8月上旬の松江・宍道湖畔で、日中から夜まで長時間過ごすことを想定した必須アイテムリストです。「防寒具も」とあるように、夜の冷え込み対策は特に重要です。

• レジャーシート（大きめ・厚手）：湖畔の芝生や地面に敷くため、湿気を通しにくく、ある程度クッション性のある厚手のものがおすすめです。
• 飲み物（多めに！凍らせたものも）：熱中症対策として最重要です。日中は非常に暑くなるため、スポーツドリンクやお茶など、十分な量を持参しましょう。一部凍らせておくと保冷剤代わりにもなり、冷たさを長く保てます。
• 軽食・おつまみ：会場周辺には多くの屋台が出ますが、どこも大変混雑します。手軽に食べられるおにぎりやパン、お菓子などを持参すると、待ち時間も安心です。
• ゴミ袋（大小複数枚）：美しい宍道湖の環境を守るため、自分たちで出したゴミは必ず持ち帰りましょう。
• モバイルバッテリー：写真撮影や友人との連絡、情報検索などでスマートフォンの充電は必須です。
• ウェットティッシュ・タオル（冷感タオルも）：食事の際に手を拭いたり、汗を拭いたりするのに役立ちます。水に濡らすと冷たくなる冷感タオルは暑さ対策に効果的です。
• 虫よけスプレー・かゆみ止め：夏の湖畔は蚊やブヨなどの虫が多いです。特に夕暮れ時から活動が活発になるため、虫よけ対策は念入りに。刺された場合のかゆみ止めもあると安心です。
• 懐中電灯・ヘッドライト（予備電池も）：花火終了後の湖畔は、街灯が少ない場所も多く非常に暗くなります。安全な移動と忘れ物チェックのために必ず持参しましょう。
• 雨具（高品質なレインコート上下）：夏の天気は変わりやすく、特に湖周辺では急な雨も。傘は密集地では周りの迷惑になるため、防水性・透湿性に優れた上下セパレートタイプのレインウェアが必須です。
• 防寒具（薄手の長袖、ウインドブレーカーなど）：非常に重要です。日中は暑くても、日が暮れると湖上からの風で急に冷え込むことがあります。特に雨上がりなどは体感温度がぐっと下がります。フリースやウインドブレーカー、薄手のカーディガンなど、必ず一枚は用意しましょう。
• 日焼け止め・帽子・サングラス：日中の早い時間から場所取りをする場合は、強い日差しと湖面からの照り返し対策を万全に。

【便利品】経験者がおすすめする快適度アップアイテム

必須ではありませんが、あると花火観覧の質がグンと上がる、経験者おすすめのアイテムです。

• 小型の折りたたみ椅子：レジャーシートに直接座るよりも、格段に体が楽になります。
• 携帯座布団（断熱性の高いもの）：地面からの冷えや硬さを和らげ、長時間座っていても快適です。
• クーラーボックス（小型）：飲み物や食べ物を冷たいまま保てます。
• 双眼鏡：広大な宍道湖の対岸や、遠くの仕掛け花火の細部まで楽しむのに役立ちます。
• ビニール袋（濡れ物・汚れ物入れ）：急な雨で濡れたものを入れたり、ゴミを分別したりするのに便利です。

場所取りのマナーと心得｜湖畔ならではの注意点

松江水郷祭の無料観覧エリアでの場所取りは、人気が高く、早めの行動とマナーが求められます。

• 場所取りの開始時間：白潟公園や末次公園などの人気スポットでは、大会当日の午前中から場所取りが始まります。良い場所を確保するには、相当早い時間からの待機が必要です。
• マナーと心得：
  • 過度な場所取りは厳禁です。人数に対して不必要に広いスペースを確保したり、長時間無人で放置したりするのはやめましょう。
  • レジャーシートは風で飛ばされないよう、しっかりと固定してください。湖畔は風が強いことがあります。
  • 立ち入り禁止エリアや、危険な場所（急な斜面、水際ギリギリなど）には絶対に入らないでください。
  • 周囲の迷惑になるような大声での会話や音楽は控え、譲り合いの精神で。

トイレ事情と暑さ・雨・夜の冷え込み対策

多くの観客が集まるため、事前の対策が快適さを左右します。

• トイレ事情：会場周辺には多数の仮設トイレが設置されますが、どこも長蛇の列ができます。特に女性用トイレは、花火開始直前や終了直後は30分～1時間以上待つこともあります。「行きたくなる前に、比較的空いているタイミングで済ませておく」「駅や商業施設のトイレを事前に利用する」などの対策を。
• 暑さ対策（日中）：帽子、日傘（混雑時は使用を控える）、冷却グッズ、こまめな水分・塩分補給で熱中症を厳重に警戒してください。
• 雨対策：前述の通り、高品質なレインウェアは必須です。雨が降ると地面はぬかるみ、気温も急低下します。
• 夜の冷え込み対策：重ね着できる防寒具、温かい飲み物、カイロなどで、夏の夜とは思えない冷え込みに備えましょう。特に風雨にさらされると、低体温症のリスクも考慮する必要があります。

松江水郷祭花火に関するよくある質問

最後に、水都・松江の夏を彩る「松江水郷祭湖上花火大会」について、多くの方が疑問に思う点や、観覧計画を立てる上で重要なポイントをQ&A形式でまとめました。ぜひ参考にしてください。

花火は何日間ありますか？各日のプログラムの違いは？

松江水郷祭は例年8月の第一土曜日と日曜日の2日間にわたって開催され、両日ともに湖上花火大会が実施されることが多いです。

伝統的に、土曜日の夜がメインの打ち上げとなり、より大規模で多彩なプログラムが用意される傾向にあります。日曜日の花火は、土曜日と同規模の場合もあれば、少し規模を縮小したり、趣向を変えた内容になったり、あるいは土曜日が荒天だった場合の順延日として設定されたりすることもあります。

2025年の正確な花火開催日、両日開催の有無、各日のプログラム詳細（打ち上げ数や特別な演出など）については、必ず事前に大会公式サイトで最新情報をご確認ください。例年、春以降に詳細が発表されます。

有料席と無料の穴場、どちらが良い？

どちらにもメリットとデメリットがあり、何を優先するかで最適な選択は異なります。

• 有料席がおすすめな人
  場所取りの過酷な競争を避け、確実に良い場所（特に宍道湖の湖岸、打ち上げ正面など）で、音楽とシンクロした演出や水中スターマインなどを存分に楽しみたい方には、有料観覧席が最適です。専用トイレが利用できる場合があるなど、快適さも大きな魅力です。ただし、チケットは人気が高く、早期の購入（例年6月頃から販売開始、抽選の場合もあり）が必要です。
• 無料の穴場スポットがおすすめな人
  費用を抑えたい方、お祭りの自由な雰囲気を楽しみたい方には、無料の穴場スポットが向いています。しかし、人気の無料スポット（特に白潟公園や末次公園の湖岸）は大変混雑するため、早朝からの場所取りや長時間の待機、そしてトイレの混雑は覚悟する必要があります。また、場所によっては音楽が聞こえにくかったり、視界が一部遮られたりする可能性も考慮しましょう。

雨天の場合は中止？順延や予備日は？

小雨の場合は決行されます。

ただし、大雨、強風、雷などの荒天により、安全な打ち上げが困難と判断された場合は順延または中止となります。松江水郷祭湖上花火大会には例年、予備日が設定されています。

2025年の場合、メインの打ち上げ日（例：8月2日(土)）が荒天だった際は、翌日の8月3日(日)や、大会規定で定められた他の予備日に順延される可能性があります。すべての予備日でも開催不可能な場合は、その年の大会は中止となります。

当日の開催に関する最終決定は、松江水郷祭実行委員会の公式サイトや公式SNS、地元のテレビ・ラジオ放送などで告知されます。天候が不安定な場合は、必ずこれらの公式情報をこまめに確認してください。（例年、当日の正午頃に開催可否の判断が出ることが多いです。）

ドローンでの撮影は可能？

いいえ、会場およびその周辺（宍道湖上を含む）でのドローン（無人航空機）の飛行は、固く禁止されています。

数十万人の観客が集まる場所、特に多くの船舶や航空機（近隣に空港あり）も利用する可能性のある宍道湖上空でのドローン飛行は、落下した場合に大事故につながる極めて危険な行為です。また、花火の打ち上げ作業や緊急車両・船舶の通行の妨げにもなります。安全な大会運営のため、ルールは必ず守ってください。これは大会の規制だけでなく、航空法による規制にも該当します。

まとめ：水都・松江の夜を焦がす大花火！万全の準備で感動のひとときを

「水都」松江の夏の夜空と、日本夕陽百選にも選ばれる美しい宍道湖の湖面を、約10,000発もの花火が壮大に彩る「松江水郷祭湖上花火大会」。水中スターマインや斜め打ちといった湖上ならではのダイナミックな演出と、周囲の自然に反響する音の迫力は、まさに圧巻の一言です。

この山陰地方最大級の花火大会を心ゆくまで楽しむためには、やはり「事前の周到な計画と準備」が何よりも大切です。この記事でご紹介した穴場スポットの情報、JR松江駅や一畑電車を起点としたアクセス方法、そして夏の湖畔での観覧を快適にするための持ち物リストなどを参考に、あなたにぴったりの観覧プランを練ってみてください。

しっかりとした準備があれば、当日の大変な混雑の中でも比較的スムーズに、そして心に余裕を持って、宍道湖の夜空と湖面が一体となる光の芸術を堪能できるはずです。

2025年の夏、水都・松江が誇る壮麗な湖上の花火絵巻が、あなたにとって最高の思い出となることを心から願っています。